自転車を通販で購入し組立てを自転車店に依頼する方もいるようですが、自転車の組立て工賃が安すぎるところは手抜きも多いようです。
実例を踏まえて説明します。
手抜き組立ての例
自転車の組立てとは、単に乗れる状態に整えることとイコールではありません。
自転車は防錆目的や潤滑のため、グリスが必要になる箇所があります。
この場合のグリスは、自転車としての性能を発揮する目的だけではなく、自転車の寿命を長くする目的がメインです。
自転車がメーカーから自転車店に納品されたときに、グリスが足りてないことはよくあります。
自転車店は、不足しているグリスをしっかりつけてからお客様に販売します。
ところが激安で自転車を組立てすると謳う自転車店の場合、グリスアップなどはしません。
ペダルを取り付けることや、タイヤに空気を入れること、ハンドルが真っ直ぐになっているかなどのチェック程度しかしていないようです。
これらは必ずしも専門的な知識がないとできない作業ではなく、ちょっと自転車を弄れる人であれば簡単にできることです。
そして、適切にグリスアップされていないため、何年か経ってからパーツが外れないなどのトラブルが起こり、修理不可能になってしまいます。
本来は長く使えるのに
ちゃんとした自転車を適切に組立していれば、何年か経ってから錆びてパーツが外れないなどのトラブルはほとんどありません。
最初にちゃんとした組立さえしていれば10年くらい使えた自転車が、2、3年で修理不可能になってしまう残念なことも発生します。
最初にちゃんとした組立をしていないことの弊害です。
安いには安いなりの理由があります。
自転車組立についても、ちゃんとした組立てを最初にしたかどうかでその自転車の運命が変わると言っても過言ではありません。
安い工賃=時間を掛けずに組立てすることになりますし、お金を払ったにもかかわらず大した作業をしていないなら無駄な工賃といえるでしょう。