自転車に乗っていて転倒したときや、何かに衝突した際にハンドルが曲がってしまうことがある。
曲がったハンドルを直すことは可能ですか?と質問を受けることがありますが、曲がったハンドルを直すことは可能なのでしょうか?
「ハンドルが曲がる」の2つの意味
転倒や衝突による衝撃でハンドルが曲がってしまうことはありますが、意味が2つあるので注意したい。
①ハンドルが「ズレた」ため、見かけ上ハンドルが曲がっているように見える場合
②物理的にハンドルが変形してしまった場合
多くの場合、衝撃によってハンドルが「ズレた」状態です。
どこでズレたのかを確認すれば直せます。
問題なのは、物理的にハンドルが変形してしまったケース。
ハンドルは金属のパイプになっているため、物理的に変形したハンドルに力を加えれば多少改善することもあります。
しかし物理的に変形したハンドルを元に戻すために力を加えると、その部分の強度が著しく落ちてしまい、走行中にハンドルが真っ二つに折れるリスクがある。
従って物理的に変形したハンドルに力を加えて元に戻すことは、どこの自転車店でもしないでしょう。
走行中には路面から振動が加わりますから、強度が落ちたハンドルでは簡単に真っ二つに折れることがあります。
見かけ上ハンドルの形状が直ったとしても、強度が著しく落ちていたなら危険。
物理的に変形したハンドルについては、ハンドルを交換するしかありません。
見分けがつかないことも
ハンドルがズレて見かけ上曲がったように見えるだけなのか、ハンドルの形状が物理的に変形しているのかは自転車店に見せればわかりますが、素人には判断がつかないことも。
ズレただけなら簡単に直せることが多いですが、物理的に変形しているなら交換しないと危険です。
自転車店に見せればどちらなのかわかりますから、素人判断をしないで自転車店でみてもらうことが大事です。
走行中にハンドルが折れてしまい、そのまま転倒して歯を折ってしまう事故も聞きますから、素人判断せずに自転車店に相談しましょう。