自転車で旅を!輪行袋の選び方とオススメ輪行袋3選。

電車など公共交通機関に自転車を載せて旅することを輪行といいます。
電車で遠くまで行ってサイクリングできるため、今まで以上にサイクリライフを楽しくするのが輪行です。

今回は輪行袋の選び方をご紹介。

輪行袋のルール

鉄道会社の規則に従う


輪行は電車など公共交通機関に自転車を載せていくのですが、輪行袋と呼ばれる自転車専用の袋に収納し、指定された大きさに収めないと載せることが出来ません。

ほぼどの鉄道会社もルールは共通。
縦・横・高さの和が250センチ以内で、専用の袋に入れることが条件になります。

サドルや車輪が袋からはみ出ているのはNG。
あくまでも専用の袋に入れることが条件なため、ゴミ袋などを使うのもNGとなります。

混雑した車内に持ち込むのはNG

鉄道会社の手荷物規定をクリアしていたとしても、混雑した車内など他人に迷惑を掛ける恐れがあるときはNG。
輪行袋の中身は車輪を外してコンパクトにしているとはいえ、一般的な荷物と比較するとかなりの大きさになります。

駅員の判断により、乗車を断れる可能性もあるため、混雑した時間帯には持ち込めないことを覚えておきましょう。

輪行袋の選び方

輪行袋には3つのタイプがあります。
3つのタイプについてそれぞれ見ていきましょう。

縦型輪行袋


縦型輪行袋の特徴は、前輪と後輪を外してフレームの左右に固定します。
中身はこのようになるのですが、


サドルと、エンド金具というパーツを使って地面に設置し、縦に大きくなるタイプです。
袋の中では、ハンドルやフォークが上に来るような形になります。

エンド金具は、後輪が嵌っていたところにつけて、このようにサドルとエンド金具の二点で自立させます。


このタイプが最も電車内で場所を取らずコンパクトになるのでオススメです。

エンド金具というパーツを用意しないと縦型輪行袋は使えませんが、多くの輪行袋ではエンド金具や結束する紐などもセットで販売しています。

縦型輪行袋は電車内で最もスペースを取らずコンパクトになるのがメリット。
縦に大きくなるため、身長が低い人が持とうとすると、階段などで地面と擦ってしまう恐れもあります。

横型輪行袋


横型輪行袋は、前輪と後輪を外すところまでは縦型と同じ。
ロードバイクを逆さに置いて、その左右に車輪を固定して袋に詰めるのが横型です。

この方法ではエンド金具が不要になりますが、横に大きくなるため電車内ではややスペースを多く取ります。
身長が低い人の場合、縦型輪行袋では持ち上げると地面に擦ってしまう恐れがありますが、横型では地面に擦る可能性が低くなります。
そのため、身長が低い方にオススメ。

前輪だけ外す輪行袋


このタイプは前輪を外すものの後輪はそのままにし、外した前輪をフレームの横に固定する輪行袋になります。
このタイプは問題があり、サドルが出ているため鉄道会社の規則に違反します。
サドルまで収納できるタイプもあるのですが、その場合でも三辺の和が250センチ以内とする鉄道会社の規則に違反するため、選ばないほうがよい。

このように横にも大きくなってしまいます。


駅構内では転がして運べるかのように宣伝されていますが、駅構内で車輪を出して転がすことも規則に違反するため、実質的に使えない輪行袋となります。
シートポストを抜いた場合でも、三辺の和が250センチ以内に収まる可能性は低く、乗車拒否される恐れもあることから選ばないほうがいいでしょう。

軽量?超軽量?

縦型輪行袋、横型輪行袋といってもさらにいくつか商品があり、軽量性重視のものから耐久性重視のものまで様々。
超軽量となっているタイプは、軽量だし袋を丸めた際にコンパクトになる利点がありますが、一方ではペラペラの生地なため破れやすい。

初めて輪行するビギナーの場合は、超軽量タイプは避けたほうがいいでしょう。

メリット デメリット
縦型輪行袋 電車内で最もコンパクトになる エンド金具が必要

身長が低い人には不向き

横型輪行袋 身長が低い人でも持ち運びしやすい

エンド金具が不要

縦型輪行袋よりも電車内でスペースを取る
前輪だけ外す輪行袋 後輪を外さなくても収納できる 鉄道会社の規則に違反することが多く、実質的に使えない

 

オススメ輪行袋3選

オーストリッチ ロード220(縦型)



オーストリッチは輪行袋では定番どころで、ロード220は超軽量ではないものの、そこそこの軽量性で生地の厚みもしっかりあるため初心者でも使いやすいところがポイント。

重量は320g(付属品を含まず)。
エンド金具、ショルダーベルト、中締めベルトが付属します。

ロード220にはホイールポケットと呼ばれるホイール入れがあるのですが、これについては使わないほうが安定感が出ます。
このほかにスプロケットカバーや、フレームカバーも購入すれば、輪行中にフレームに傷が付く確率を抑えることが可能に。


R250 縦型軽量輪行袋


R250の輪行袋は近年メキメキと成長を遂げており、フレームカバーやエンド金具なども付属してくるため、これさえ買えばすぐに使えるのがポイント。
オーストリッチのロード220はジッパーで袋を閉じますが、R250の輪行袋は巾着型になっているため、ビギナーでも袋を閉じやすい。

ディスクブレーキ車用に、ダミーローターなども付属するセットがあるため、バラバラで買う必要もなく便利。

重量は320gとなっておりオーストリッチのロード220と同じ重量となっているものの、R250の縦型輪行袋の重量はフレームカバーやスプロケットカバーも含めての重量なた目、わずかにR250のほうが軽い。


グランジ キャリー(横型)


グランジのキャリーの特徴は、女性が開発しているということ。
身長が低い女性でも地面に擦らないで運べるように、この輪行袋は横型です。

その代わり、フレームサイズ520mm以下じゃないと入りません。
カタログ値で重量も580gとちょっと重め。

キャリーライトという軽量版もあり、こちらはカタログ値で420g。


女性には人気が高い輪行袋です。
扱いやすさがピカイチ。

ルールとマナーを徹底しよう

残念ながら規則違反になる輪行をしているサイクリストもいますし、それなりに混雑した電車内に輪行袋を持ち込んでいるサイクリストも。
ルールを守らない人が増えると、今後輪行が禁止になってしまう恐れもあるため、ルールの確認とマナーは守って楽しみましょう。

ビギナーはまず超軽量の袋を避けて、かつできれば縦型を選びましょう。
身長が低いサイクリストは横型もいいですが、前輪だけ外すタイプについてはNGです。

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