ロードバイクに乗る人にとっては、軽量化は嬉しいポイント。
お財布にも優しく、安価で軽量化を達成できるのがステムです。
完成車のステム重量
ロードバイク完成車に付属してくるステムは、150g~200g程度が多いようです。
10万円台ロードバイクだと、FSAのゴッサマーというアルミステムが付いてくることがしばしばあります。
FSAゴッサマーの重量は、100mmで159gとされています。
軽量ステムのオススメ
一般的にロードバイクの世界では、アルミよりもカーボンのほうが軽量だとされます。
フレームやホイール(リム)ではカーボンのほうが軽量であることが多いのですが、カーボンステムの場合、実はそれほど軽量と言うわけでもありません。
むしろアルミステムのほうが軽量なことも。
今回はアルミステムの中でも、軽量をウリにしているアルミステムをご紹介します。
TNI HELIUM
TNIのヘリウムは、軽量であると同時に、値段も手頃なのがポイント。
7050アルミを使った軽量ステムで、お値段も5,280円(税込、ツヤなし仕上げ)と手頃なのがポイント。
ライズ角度は6度のものと17度のものがあり、重量はこちら。
ステム長 | HELIUM6 | HELIUM17 |
40mm | 71g | – |
50mm | 75g | – |
60mm | 80g | – |
70mm | 84g | – |
80mm | 90g | 86g |
90mm | 94g | 92g |
100mm | 97g | 99g |
110mm | 105g | 105g |
120mm | 107g | – |
130mm | 112g | – |
100mmでアンダー100g達成。
しかも5千円程度で買えてしまうという軽量ステムです。
注意点としては、このステムはアーレンキー(六角)では取り付けできません。
トルクスレンチが必要になります。
KCNC TEAM ISSUE
KCNCもアルミ製造では定評があるブランド。
チームイシューと名付けられたステムは、7075アルミを使用し、かつチタンボルトを採用して軽量化。
お値段は12,100円(税込)。
ライズ角度は5度になっています。
ステム長 | 重量 |
50mm | 81g |
60mm | 87g |
70mm | 91g |
80mm | 96g |
90mm | 100g |
100mm | 105g |
110mm | 108g |
120mm | 113g |
130mm | 119g |
100mmステムで105gなので、かなりの軽量ステムとなります。
ステムの剛性
完成車付属のステムが150g~200g程度あるので、仮に100gのステムに交換すると50g~100g程度の軽量化となります。
このくらいのステムの軽量化を達成しても、走ってみて違いを感じることはほぼありません。
タイヤやホイールが軽量化されるとわかりやすいですが、ステムの軽量化は走りに大きな影響が無く、自己満足の要素が強いのも事実。
ステムで大切になるのは剛性。
ダンシングしたときに剛性が低いステムの場合、少したわむような感覚になることも。
KCNCのチームイシューではチタンボルトを採用しているので、扱いはちょっとシビアになります。
ヒルクライムレースでは、KCNCの軽量ステムを使っている人が多いような印象。
TNIの軽量ステム、ヘリウムの場合、トルクスレンチが必要になるのと、見た目がシンプル過ぎる点では好き嫌いが分かれるかもしれません。
しかし実質5000円程度で軽量化できる点では、安価に軽量化できるパーツと言えます。