持ち込みパーツの組み立ては、断られることも。

ロードバイクやクロスバイクの場合、自分でパーツを購入して組み立てる人も多い。
これは理由があり、自転車店でパーツを購入するよりも、海外通販やアマゾン等を使ったほうが安くパーツを仕入れることが出来るからだ。

ロードバイクやクロスバイクなどスポーツ自転車の場合には、趣味として乗るだけでなく、整備する過程も楽しみたい層がいる。
そのような整備好きの人は、特殊な作業ではない限り、自分でパーツを購入し組み立てる人も多い。

初心者の通販購入

先にも書いたように、自転車パーツは海外通販やアマゾン等で買ったほうがはるかに安い。
ロードバイクのホイールはお値段的にもそこそこ高くつくものが多く、ホイールだけで30万などというものも珍しくは無い。

定価30万のホイールが、海外通販では30%引きで買えてしまうこともあり、国内の自転車店で購入するのに比べて10万円も安くなることもある。

ロードバイクのホイールを交換することは、難しい作業はあまりない。
やるべき作業は以下の通り。

・タイヤとチューブを外す、付ける
・スプロケットを外す、つける
・ホイールを外す、付ける
・ブレーキの調整をする
・リアディレイラーの調整をする

これらの作業はロードバイクに慣れた人であれば当たり前のようにこなしてしまう作業だ。
しかし、まだロードバイクを買ったばかりの人が作業するのは、難しいことはそれほどないにせよ、相当の工具や技術が必要になる。

例えばタイヤを外すときには、タイヤレバーが必要になる。


スプロケットを外したり付けるときには、このような工具が必要になってくる。


初心者であれば、タイヤを新しいホイールに嵌めるところで苦労するかもしれない。
スプロケットを脱着するのは難しくは無いが、元々使っていたホイールにスプロケットが強く固定されていることもあり、コツがわからないと難しい。

ブレーキやリアディレイラーの調整は、それなりのスキルが必要になってくる。

そのため、初心者の中には、海外通販でホイールを購入し、自転車店に持ち込んで取り付け作業を依頼する人も出てくる。
持ち込みパーツの取り付けは、自転車店によってはお断りになっていることもあるので、事前に確認しないといけない。

持ち込みパーツお断りの自転車店は、万が一パーツの初期不良があった場合に、責任の所在が曖昧になる恐れがあるから断っている。
組み立てる途中で初期不良に気が付いてしまったときに、自転車店が壊した可能性も否定できなくなる。
自転車店が仕入れたパーツであれば、メーカーとの関係性が出来ているため、初期不良だとしてメーカーに送り返すことが出来るが、お客様が持ち込んだパーツではそれが出来ないため、リスク回避のために「持ち込みパーツお断り」の自転車店もあるのだ。

ホイール交換の工賃

海外通販で購入したホイールを、自転車店にお願いして付けてもらうことを考えてみる。

大手のサイクルベースあさひであれば、持ち込みパーツであっても作業してくれる。
ホイール交換の工賃を考えてみよう。

あさひの工賃表をみると、このように書いてある。

作業内容 工賃
前輪交換 1500円~
後輪交換 2500円~

この場合の工賃は、1500円+2500円だけでは済まない。
実際にはタイヤを外して付け替える作業や、スプロケットを外して付け替える作業、ブレーキの調整、リアディレイラーの調整がかかってくる。
そのためこの工賃の最低価格は、タイヤが既に付いている、スプロケットが既に移植済みであるなどの場合の最低料金と考えたほうがいい。

それぞれの作業に対する工賃を見てみよう。

作業内容 工賃
タイヤ交換 一本あたり1500円
スプロケット交換 1500円
変速調整 1200円
ブレーキ調整 1200円

これらの料金が別途加算される可能性が出てくる。
そうすると車輪交換の工賃と合わせると、1万円近い工賃が掛かってくる可能性もあるのだ。

これはボッタクリ価格ではなく、通常の工賃。
しかし車輪交換が1500円~、2500円~というところだけを見ていると、それだけで出来てしまうのではないかと錯覚する。

持ち込みホイールに交換して欲しいとお願いすれば、どこの自転車店でもトータルで1万円弱の工賃が掛かる可能性がある。
そこまで考えると、ホイールの価格帯によってはお店でホイールを購入するのとほとんど変わらないこともある。

なお、お店でホイールを購入した場合、取り替える工賃はサービスになるとか、タイヤ交換工賃だけになるなど割引が効くケースも多いようだ。

工賃が安い自転車店には注意が必要

多くの自転車店では、持ち込みパーツの取り付けに対して、適正な工賃を請求する。
しかし中には、相場から見ると掛け離れた、工賃が安い修理店もある。

一般的に工賃は、作業に掛かる時間から見て適正に設定されている。
相場から掛け離れた安い工賃の場合、むしろ何か作業を手抜きしているのではないかと疑問を持っていたほうがいいだろう。

通販で購入した自転車の組み立てもそうだが、

お客さんとしては、工賃が安いほうが嬉しいのも事実。
しかし、ロードバイク専門店に聞くと、通販購入のロードバイクの組み立ては工賃が2万円などと言われたりする。

専門店のメカニックがきちんと組み立てて整備しなおした場合、やる作業が多過ぎて2万円でも割に合わないという声も聞く。
サイクルベースあさひのロードバイクの組立工賃は1万円とあるが、これでもかなり安いほうなのだ。

むしろこれ以下の場合、作業が不十分であるまま何となく組み立てられていることも多く、せっかく買った自転車が台無しになる恐れもある。

安いことは嬉しいが、どんなことでも適正価格が存在する。
工賃が安い=いい自転車修理店とは限らないので、十分注意すべきだろう。


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