自転車保険、絶対に加入すべきたった一つの理由。

自転車保険、入ってますか?
いくつかの都道府県・市町村では、自転車保険の加入が義務化されています。
ただし未加入でも罰則はありません。

義務だから自転車保険に加入したほうがいい!というのはナンセンスです。
自転車保険に加入すべき、たった一つの理由とは!?

自転車保険に加入すべきたった一つの理由

自転車保険の加入すべきたった一つの理由。
自転車保険で事故を起こした場合、賠償金が驚くほど高額になることが多いからです。

賠償金額 9521万円

小学生が自転車に乗っているときに、歩行中の女性と正面衝突。
女性は意識が戻らないままとなってしまった事例。

神戸地裁、2013年7月4日判決

賠償金額 9266万円

高校生が昼間、自転車横断帯のかなり手前の歩道から車道を斜めに横断し、対向車線を自転車で直進してきた男性会社員(24歳)と衝突。男性会社員に重大な障害(言語機能の喪失等)が残った。

東京地裁、2008年6月5日判決

ちょっと怪我をさせた程度でも、数百万円の賠償金になってしまうケースも相次いでいます。
車やオートバイと異なり、自賠責保険もありません。
9千万の賠償金となった事例もあるくらいです。

払えと言われても、払えませんよね。

自転車保険には、二つの側面があります。
1つは、怪我をさせてしまったときに、相手に対する賠償。
もう1つは、自分自身が怪我をしてしまったときの保証。

自分自身の怪我よりも、怪我をさせてしまった相手への賠償金が高額になりますので、最低でも1億円の個人賠償がついているものが必須と言われています。

自転車保険を選ぶその前に

9千万なんて払えない!自転車保険に加入しようと思うあなた。

ちょっと待ってください!

まず、既に加入している保険内容を確認することから始めましょう。

車の保険や自宅の火災保険の中には、実は自転車事故の際にも使える特約が付いていることがあります。
まずは自動車保険や火災保険の確認から始めるべきです。

調べるときは

  1. 自転車事故でも、怪我させてしまった相手への補償があるかどうか?
  2. 自転車事故でも使える場合、適用になるのは契約者だけか?家族もなのか?

まずは確認から始めましょう。
家族まで適用になる場合、別居中の家族もカバーされているのかを忘れずに確認しましょう。
単身赴任しているお父さんや、一人暮らししているお子さんはどうなのかをしっかり確認してください。

確認してみた結果、

  1. 車の保険や火災保険で、自転車事故まではカバーされていない
  2. 賠償が1億円より少ない
  3. カバーされるのが契約者だけ

こういうときに初めて自転車保険を選ぶのがお得。

自転車保険の選び方

自転車保険では、
①自分自身が怪我した場合の保証
②誰かを怪我させてしまった場合の賠償

両方がカバーされているものが多い。

②の「誰かを怪我させてしまった場合の賠償」については、最低でも1億円までカバーされているものが必須です
ここだけは絶対!

自分自身の怪我については、どこまで必要か自分自身で考えて選びましょう。
怪我させたときの賠償金が、最低でも1億円は必須。

中にはロードサービスといって、自転車が故障したときに車で運んでもらえるサービス付きのものもあります。
ロードサービスは近距離だと使えなかったり、到着まで数時間掛かることもあるので、あまり期待しないほうがいいでしょう。

家族タイプを選ぶことで、家族全員がお得に加入できるプランもあります。
家族タイプを選ぶ場合は、どの家族までが適用になるのかをしっかり確認してください。

下記、保険料や条件は2020年9月現在です。

AU損保 BICYCLE

まずは人気が高いAU損保の自転車保険「バイシクル」から。
AU損保の特徴は、賠償金額が2億円までとなっていること。

ブロンズコース シルバーコース ゴールドコース
死亡・後遺障害 250万円 400万円 400万円
ヘルメット着用中死亡 100万円
入院一時金
(3日以上の入院で)
2万円 5万円
入院保険金日額
(入院1日につき)
4,000円 6,000 6,000
手術保険金
(手術により)
2万円または4万円 3万円または6万円 3万円または6万円
通院保険金日額
(通院1日につき)
1,000 2,000
個人賠償責任
(自己負担額なし)
2億円 3億円 3億円
示談代行サービス
賠償事故解決特約
法律相談費用 5万円
弁護士費用等 300万円
自転車ロードサービス 50km・年間4回まで無料搬送

※オレンジは自転車事故の場合は2倍まで

契約期間1年 ブロンズ シルバー ゴールド
本人タイプ 月払 340円 590円 1,130円
一時払 3,790円 6,410円 12,300円
家族タイプ 月払 680円 1,280円 2,010円
一時払 7,440円 13,980円 21,980円

2年払いにすると、約10%お得。

月680円で家族全員に賠償保険2億円までになるのはお得です(ブロンズプランの場合)。

※家族タイプの場合は、どの家族までが適用なのかを必ず確認してください。

https://www.au-sonpo.co.jp/pc/bycle/premium.html

楽天損保 サイクルアシスト

楽天損保の自転車保険の特徴は、楽天ポイントでの支払いが可能なこと。
賠償金は1億円が限度となっていますが、最低ラインの1億円を満たしているので十分な額です。

基本 タイプ 安心 タイプ 充実 タイプ
死亡・後遺障害 250万 500万 1,000万
入院保険金日額 2,500 円 5,000 円 10,000 円
手術 保険金 入院中 25,000 円 50,000 円 100,000 円
手術保険金 入院中以外 12,500 円 25,000 円 50,000 円
賠償責任 1億円

楽天損保のサイクルアシストの場合、個人プラン、カップルプラン、ファミリープランと3つあります。
ちょっとわかりづらい点があるので、まとめます。

怪我の補償の対象 賠償責任の対象
個人プラン 本人

お子様(一人)

本人

配偶者

その他親族

カップルプラン 本人

配偶者

本人

配偶者

その他親族

ファミリープラン 本人

配偶者

その他親族

本人

配偶者

その他親族

一番大切な、誰かに怪我を負わせた時の賠償について。
本人プランでも、契約者本人、配偶者、その他親族が対象となっています。
違いが出るのは、怪我をさせたときではなく、怪我をしてしまったときの補償となるので注意です。

※保険の対象になるのは誰までなのか、きちんと確認してからご検討ください。

個人プランの保険料です。

契約期間 基本 タイプ 安心 タイプ 充実 タイプ
1年間 3,000 円 4,770 円 8,320 円
2年間 5,260 円 8,380 円 14,630 円
3年間 7,510 円 11,950 円 20,850 円

年間3000円で、1億円までの賠償保険が付いてくるのでお得ですね。

https://www.rakuten-sonpo.co.jp/family/tabid/998/Default.aspx

まずは確認を!

自転車保険は、自転車に乗るならもはや必須。
小学生のお子様が事故を起こして、賠償金が9500万円となった事例もありますので、最低でも1億円の賠償限度額は必須。

自転車保険を選ぶ際のおさらいです。
・まずは車の保険、自宅の火災保険などの内容を確認し、自転車事故に対応しているか?
・車の保険や火災保険でカバーされている場合、賠償限度額は1億円あるか?
・カバーされる家族の範囲は?単身赴任中のお父さんはどうなる?

焦らず、まずは加入している保険でカバーされているかどうかを確認しましょう。
もしカバーされていなかったら、AU損保や楽天損保がお得です。

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