近年、通販で自転車を購入する方も増えているように感じます。
自力で組み立てるケースもあれば、難しいと感じて自転車店に頼む方も。
自転車店に頼んだ場合、どれくらいの費用が掛かるのかについて調査しました。
断られるケースもある
自転車店と言っても、店舗を構えているところと、出張修理専門のところでは多少話が変わります。
まず、店舗を構えている自転車店のケース。
自転車店によっては、通販購入車の組み立てを断られることも。
通販で買うくらいなら、うちで買ってよ・・・という気持ちもあるかもしれない。
現実としては、その自転車屋さんで取り扱いが無いメーカーのものが持ち込まれた場合、初期不良などに対応できないことが本音のようです。
もし初期不良が見つかった場合に、組み立てを依頼された自転車店が壊した可能性もあるため、メーカーとしては対応できなくなる。
また、通販では粗悪な質が悪い自転車も多々あります。
そういうものを頑張って組み立てても、お客さんが乗っているうちに壊れて事故が起きた場合に、組み立てた自転車店の責任にされかねないため、責任を取れないという問題も。
これはお店の方針次第なので、自転車店に問い合わせして聞くしかありません。
またスポーツタイプの自転車の専門店の場合、軽快車(シティサイクル、ママチャリなど)については扱わないケースもあるので要注意。
ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車と、ママチャリは構造が違うため取扱いできないこともあります。
出張専門でやっている自転車修理店の場合、通販購入自転車の組み立てもやってくれることが多いようです。
出張専門の修理店の場合は、そもそも自転車を販売していないので、うちで買って欲しかったということが起こらない。
ただし、特殊な自転車やメーカーの場合、専門店じゃないと詳細な構造が不明などの事情から、組み立てを断られるケースもあるかもしれません。
またロードバイクのうち特殊な構造を持つメーカーのものの場合は、専門店に持ち込んだほうがいいでしょう。
組み立て工賃の目安
大手自転車店のサイクルベースあさひさんの工賃はこのようになっています。
自転車の種類 | 工賃 |
一般車・折り畳み自転車組立・点検 | 6000円(税込) |
MTB、クロス | 7000円(税込) |
ロード | 10000円(税込) |
このようにそこそこお金がかかるので、通販で安く買えた差額分が吹っ飛ぶ可能性も。
また、この組み立て工賃ですが、一般的相場からするとかなり安いほうです。
ロードバイク専門店だと、通販購入車の組み立て工賃は2万円以上などザラ。
そもそも通販購入車は扱わないとする自転車店も多いのが現状。
安いことは嬉しい。しかし・・・
自転車屋さんの工賃は、基本は時間当たりいくらという方式。
パンク修理なら10分くらい=1000円みたいな計算になる。
お客さんとしては、工賃が安いほうが嬉しいと感じるかもしれませんが、本来やるべき作業を省いて時間短縮しているから安い可能性も。
実態としては、通販購入の自転車を持ち込まれても対応しない自転車店も多いようです。
責任問題も理由の一つですが、ちゃんと安全に組み立てるには工賃が1万円では割に合わないことも多いとか。
そのため、あまりにも組み立て工賃が安い自転車店は避けたほうがいいかもしれません。
サイクルベースあさひの工賃は、むしろ安い部類なのでこれが最低ラインと捉えてもいいかもしれません。
結果的に工賃が万単位で掛かってしまい、通販で安く買ったメリットも吹っ飛んでしまうわけです。