ロードバイクのブレーキをグレードアップして、安全性を高める。

ロードバイクを買ったときに、当たり前の話として付いてくるのがブレーキ。
シマノのコンポーネントで組まれたロードバイクであれば、ブレーキのグレードは6段階あります。

10万円前後のロードバイクを買うと、ブレーキが貧弱で止まりづらいことも多い。
そんな場合、ブレーキだけグレードアップするのがおすすめです。

シマノ ブレーキのグレード

シマノのコンポーネントは、上から順にデュラエース、アルテグラ、105、ティアグラ、ソラ、クラリスとあります。
それぞれにブレーキがありますが、10万円前後のロードバイクを購入した場合、ブレーキはクラリス、ソラ、もしくは別メーカーの安物のことも多い。

ブレーキが貧弱だとブレーキレバーを握っても止まりづらいため、いいブレーキに変えてみると安全性が高まります。

おすすめになるのは、105グレード以上のブレーキ。


デュラエース、アルテグラ、105は同じブレーキシューを使っており、カートリッジ式になっているので交換も簡単。
ブレーキの剛性も高く、ブレーキレバーを握ると思い通りに操作しやすくなります。

デュラエースグレードまで行くと操作性はかなり良くなりますが、その分お値段も高い。
105かアルテグラグレードのブレーキを選ぶのがベストです。


ワイヤー引きディスクブレーキの場合

ディスクブレーキの場合、下位グレードでもそれなりにしっかり効いてくれている感はありますが、ワイヤー引きのディスクブレーキを油圧ディスクブレーキに変えると、より軽い力で操作しやすくなります。

しかしワイヤー引きディスクブレーキを油圧に変える場合、デュアルコントロールレバーも交換が必要になってきます。


ワイヤー引きと油圧ではレバーの構造が異なるため、レバーごと交換する必要が出てきます。

シマノのコンポーネントは、6段階あります。

コンポーネント リムブレーキ 油圧ディスクブレーキ
デュラエース(2×11速)
アルテグラ(2×11速)
105(2×11速)
ティアグラ(2×10速)
ソラ(2×9速) ×(ワイヤー引きのみ)
クラリス(2×8速) ×(ワイヤー引きのみ)

 

デュアルコントロールレバーは、変速段数にあったものしか使えません。
ワイヤー引きディスクブレーキは、クラリス(2×8速)、ソラ(2×9速)で採用されていることが多いですが、リア8速のままティアグラや105のデュアルコントロールレバーをつけると変速できなくなってしまいます。

そのため、リアが8速と9速の場合は、油圧ディスク化するにはコンポーネントの大部分を交換する必要が出てきてしまうため、費用も高額になってしまいます。
ソラのワイヤー引きディスクブレーキを油圧ディスク化するには、ティアグラグレードに全て交換する必要が出てきてしまうため、工賃込みで10万弱掛かってきてしまう可能性も。

費用対効果でみるとちょっと割に合わない場合もあるため、8速と9速の場合は油圧化にはお金が掛かると思えばいい。

タイヤのグレードも大切

ブレーキを掛けたとき、地面とタイヤの摩擦で止まります。
タイヤのグレードが低いものだと、グリップ力が低いためブレーキだけいいものにしてもあまり効果が望めません。

タイヤもそれにあわせて、それなりのグレードのものを選択するといいでしょう。
近年人気が高いタイヤは、コンチネンタルのGP5000やピレリのP-ZERO。



安物ブレーキを105あたりにグレードアップして、さらにタイヤもいいものに変えてあげるだけでブレーキがよく効くようになり、安全性を高めることが出来ます。

もし予算が厳しく、ブレーキとタイヤ両方のグレードアップが難しい場合は、タイヤを優先して交換したほうが吉。
タイヤをいい物に変えるだけでもブレーキが効くようになりますし、かつ走りも軽くなる効果が望めます。

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