TPUチューブは軽い「だけ」。

ロードバイク用チューブのほとんどはブチル(ゴム)ですが、中にはTPU(熱可塑性ポリウレタン)チューブもあります。
圧倒的に軽いことが特徴です。

TPUの特徴


一般的なブチルチューブは95gくらいでしょうか?
TPUチューブは圧倒的に軽く、REVOLOOPのRACE Ultra チューブはたったの25gしかありません。

車輪という回転体の外側にあるチューブの軽量化は効果が高く、片側で70gも軽量化するTPUは魅力的な存在です。

TPUチューブのデメリット

TPUチューブのデメリットを挙げます。

乗り心地は悪い

自転車の振動吸収はタイヤ&チューブが支配的。
ラテックスチューブの振動吸収性がいい理由は、しなやかな素材だからです。

TPUチューブについては、ブチルチューブよりも乗り味は硬くなり、振動吸収性もあまりよくありません。
微々たる差なので、気にならない人もいるかもしれません。

伸びやすく使い回し不可

TPUは一度伸びたら縮まないので、違う自転車に付け替えるときなどには伸びてしまっていて使い回しできないこともあります。

ブチルチューブやラテックスチューブの場合、少し空気を入れて膨らませてからタイヤの中に収めることが一般的ですが、TPUチューブはタイヤの中に収める前に膨らませることは原則NGです。

パンク修理しにくい

パンクしたときにパッチを当てて修理することは、TPUチューブは出来なくはないものの上手くいかないことが多い。

専用の修理キットしか使えません。
ですが一般的に、ロードバイクのように高圧を入れる自転車のチューブは、修理ではなく新品に交換してしまいます。

値段が高い

ブチルチューブが900円程度で購入できるのに対し、TPUチューブは4000円程度します。

安いチューブであれば、パンクしても新品チューブに交換すればいいとも取れますが、一本4000円近いチューブがパンクした場合、心情的には捨てるのはもったいなから修理したい人が多いのかもしれません。

無難なブチルチューブ

ブチルチューブは安くけど重い。
TPUは軽量さだけがウリ。

目的や用途に応じて、重量だけにとらわれずにチューブを選びましょう。


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