通勤通学に向くチューブ、向かないチューブ(ロードバイク・クロスバイク編)

通勤通学目的でクロスバイクやロードバイクを買う人が増えているようです。
スポーツサイクルって、タイヤの中に入っているチューブ次第で乗り心地や加速性が大きく変わるって知ってましたか?
使うチューブ次第で、走った感触が大きく変わるのが自転車のインナーチューブ。

今回はスポーツサイクルに重要なチューブの種類をご紹介。

チューブの種類


タイヤの中に入れるチューブは、素材とタイプにより大きく4種類に分けることができます。

ブチルチューブ

最も一般的なのがブチルチューブ。
クロスバイクやロードバイクを購入したときに、初期装備されているのはほぼ100%ブチルチューブです。

特徴としては、まずは安価であること。
ママチャリに入っているチューブと基本的には同じものです。
800円とか900円程度で買えます。

性能としては、良くも悪くも普通。
それなりに厚みがあるため耐パンク性能はそこそこあるし、重量的にも重い。
ロードバイクの25c用だと、一本当たり100g程度が主流。

参考重量

メーカー チューブ名 重量
コンチネンタル RACE28 100g(20-25c)
マキシス ウォルターウェイト 83g(18-25c)
パナレーサー CYCLE TUBE 90g(23-26c)
ヴィットリア COMPETITION BUTYL 105g(25-28c)
ミシュラン エアストップ 93g(18-25c)


軽量ブチルチューブ


軽量ブチルチューブはブチルチューブを肉薄にしたもの。
コンチネンタルのSUPER SONICや、パナレーサーのR-AIRなどがある。

軽量性がウリなので耐パンク性能は低く、常用するよりもレース目的で使う人が多い。
コンチネンタルのスーパーソニックは超軽量なためかなり薄く作られているため、日常使用には向かない。

タイヤやチューブの軽量化はペダルを回したときの軽さに直結するため、軽量チューブを使うと漕ぎ出しや加速時に明らかな軽さを感じ取ることが出来るが、軽量ブチルは耐パンク性が低いものが多いので注意が必要。
下手な人が取り付けようとすると、取り付けるときにパンクさせてしまうことも。

参考重量

メーカー チューブ名 重量
コンチネンタル RACE28 SUPER SONIC 50g(20-25c)
RACE28 LIGHT 64g(20-25c)
マキシス FLY Weight 45g(18-25c)
ウルトラライト 60g(18-25c)
パナレーサー R-AIR 76g(23-28c)
ブリヂストン エクステンザ 52g(18-25c)

 


ラテックスチューブ


ラテックスチューブは天然ゴムのラテックスを使用したチューブで、しなやかさが最大の特徴になる。
しなやかな素材なため、振動吸収性・乗り心地が明らかによくなるのがポイント。

タイヤの転がり抵抗にも影響し、転がりがよくなる効果も期待できるスーパーチューブと言える。

唯一の難点は、エア抜けが著しく早いこと。
ラテックスチューブは24時間で2Bar程度抜けるとされているので、乗る前には毎回空気を入れる必要がある。

耐パンク性能はブチルチューブや軽量ブチルチューブよりも上。
重量的には軽量ブチルよりも重く、スタンダードブチルチューブよりは軽いものが多い。

参考重量

メーカー チューブ名 重量
ヴィットリア COMPETITON LATEX 75g(19-23c)
SOYO LATEX TUBE 48g(23-25c)
ミシュラン エアコンプ ラテックス 79g(22-23c)

SOYOのラテックスチューブについてはエア抜けが他社のラテックスチューブよりも早く、その分超軽量なのでレース専用と考えたほうがいいでしょう。


ポリウレタン系チューブ


近年新素材として登場しているのが、ポリウレタン系のチューブ。
最大の特徴は、軽量性。
軽量ブチルの半分ほどの重量のものもあり、軽量なことで知られる。

難点としては、乗り味が硬くなる傾向なのと、値段が高いこと。
普通のブチルチューブは1000円弱、ラテックスチューブでも2000円弱なのに対し、一本4000円など高価になる。

耐パンク性は高いと言われているが、実際にはパンクしやすいという意見もあるため普段使いには向きづらいかもしれない。
圧倒的に軽量なので、漕ぎ出しの軽さや登坂時、加速時は大きな武器になる。

参考重量

メーカー チューブ名 重量
TUBOLITE S-TUBO ROAD 24g
TUBO ROAD 39g
WOLFPACK TPUチューブ 25g(20-28c)

通勤通学目的であれば

通勤通学目的でロードバイクやクロスバイクを使うのであれば、最もスタンダードなブチルチューブが最適。
重量はほかのチューブに比べると重たいのが難点ではあるが、安価で最も使い勝手がいいといえる。

軽量なチューブほど繊細なため、タイヤに取り付ける際に誤ってパンクさせてしまう人もいる。
タイヤレバーを使ってタイヤを嵌める人は、軽量ブチルチューブやラテックスチューブ、ポリウレタン系チューブは擦って穴を開けてしまう恐れが高い。
そういう人にはブチルチューブがいい。

しかし走行性能で言うと、軽量なチューブほど加速する際に軽く感じる。
ジョギングでも足回り(シューズ)の軽量化は効果的だが、自転車でも大きな効果を生む。

ラテックスチューブは明確に振動吸収性がよくなるため、疲労を軽減させるとともに、転がり抵抗を抑えるのでより前に進みやすいチューブと言える。
通勤通学では朝と帰りでは1Bar程度空気が抜けているかもしれないが、ヴィットリアのラテックスチューブだと12時間で抜けるのは1Barより低いものが多いため、朝と夜で大きな差にはならない。

新素材のポリウレタン系の場合、どうしても値段がネックになってしまう。
他の素材よりも倍以上の値段になり、スタンダードブチルチューブから見ると5倍近い価格になってしまうのがネック。
パンクしてしまうと精神的にも金銭的にも痛手なので、通勤通学目的では選ぶ人は少ない。

たかがチューブ、されどチューブ。
単なるチューブでもこれだけ種類があると同時に、走行性能を変えることも出来るのがチューブ。
チューブを選ぶときは、

①耐パンク性能を重視したいのか

②軽さを重視したいのか

③振動吸収性を重視したいのか

④値段重視なのか

この4点から、重視したいことの順番をつけるのがいい。
値段重視であれば、コスト面で圧倒的に安いのはスタンダードブチルチューブ。
振動吸収性はラテックスが最強。

いかがでしたか?
たかがチューブ、されどチューブ。
ママチャリではチューブの種類を選ぶほど種類はありませんが、スポーツサイクルでは目的に応じて様々なチューブがあるのです。

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