近年ロードバイク等、スポーツサイクルの洗車専門店がチラホラ登場しています。
洗車専門店では、車体に水を掛け、洗剤を泡立てて全体を洗い上げる方法が主流です。
洗車のプロがこのような方法を行うのは、きちんと構造を理解しているからです。
スポーツサイクルとママチャリの違い
スポーツサイクルの大きな特徴として、スポーツ性とは関わらない要素をすべて排除していることが挙げられます。
泥除けもない、チェーンケースも無い、カゴもない・・・
そのため、ロードバイクやクロスバイクなどは、自転車としてみると構造自体はとにかくシンプルです。
水を使うことで懸念されるのは、錆。
水を使った後、適切に乾かしたり拭き取らないことで錆が起こります。
ロードバイクやクロスバイクでは、そもそも錆が出にくい素材が多用されています。
カーボンフレームのロードバイクは、カーボンは金属ではありませんので、フレームに錆が出ることはありません。
廉価なロードバイクやクロスバイクだとアルミフレームになりますが、アルミも錆びにくい。
パーツ類も、スポーツサイクルは錆が出にくいものが多いです。
特に、高い値段のものであればあるほど、錆びにくい素材のパーツになっていることがほとんど。
一方のママチャリは、鉄を使ったフレームや、鉄を使ったパーツが多いのが特徴。
鉄は錆びやすいので、水を掛ける洗車をすると、錆が広がる原因にもなります。
チェーンケースが付いていたり、泥除けがついているなど水分を拭き取りにくいのもママチャリの特徴。
スポーツサイクルは、スポーツ性としての走りの軽さも追求しているため、カーボンやアルミなど軽い素材を使います。
カーボンは錆びることがありませんし、アルミも錆びにくい金属。
ママチャリも同じ感覚で洗車すると、なかなか面倒なことになってしまいます。
ロードバイクやクロスバイクでも
ロードバイクやクロスバイクでも、素人の人が水をバシャバシャ掛けるような洗車は避けたほうがいいでしょう。
ロードバイクやクロスバイクには、水をあまり掛けないほうがいい場所もあります。
これは洗剤と水分により、グリスが塗られているところのグリスが溶けてしまうことが理由として挙げられます。
プロの洗車は、自転車の構造を理解しているから出来ることです。
知らないまま水をバシャバシャ掛けると、その後から外見はキレイだけど、ギシギシ音が鳴るような結果になってしまうこともあります。
グリスが溶けてしまい、グリスとしての機能を失わせるからです。
もしどうしても自力で洗車をしたいなら、まずは自転車の構造を把握して、一通り自力で整備できるようになることが先。
洗車作業の後に、錆びやすい場所にグリスアップすることもありますし、洗車により流れたオイルを足す必要もあります。
そのようなことを理解して、自力でメンテナンス出来るようになることが先。
それまでは、フレームの汚れは濡らした雑巾で拭く程度でも十分です。
このような、自転車専用のフレームをキレイにするものも販売されています。
フィニッシュラインのショールーム ポリッシュ&プロテクトも、汚れ落としとワックス効果の両方があります。
水を使った洗車は、いろいろ自力でメンテナンス出来るようになり、自転車の構造を覚えてから。
ママチャリについては、複雑なので水を掛ける洗車はしないほうがいいでしょう。
高圧洗浄機については、自転車にはNGです。