人気のFujiにはMADCAPとRAIZというフラットバーの自転車があります。
見た目は似ているようで、方向性が全く違う自転車です。
Fuji MADCAPとRAIZの違い
まずはスペック的なところから確認します。
MADCAP | RAIZ | |
フレーム | アルミA2-SL | アルミA2-SL |
フォーク | カーボン | クロモリ |
メインコンポ | クラリス(2×8速) | ターニー/アルタス(2×8速) |
フロント歯数 | 50/34T | 46/30T |
リア歯数 | 11-28T | 11-32T |
ブレーキ | キャリパー | Vブレーキ |
タイヤ | 25C | 32C |
重量 | 8.9kg | 10.8kg |
値段(税込) | 108,900 | 72,600 |
簡単にまとめると、スペック上の違いは以下の点。
・MADCAPはカーボンフォークを採用し軽量化
・ギアはどちらも2×8速だが、MADCAPのほうがギア比が高め(重いギアがある)
・MADCAPのほうがタイヤが細い
大雑把に見るとこのような違い。
このようにスペック上で差をつけている理由は、フレームにあります。
どちらもアルミフレームを採用していますが、フレームの設計(ジオメトリ)が大きく違います。
MADCAPはホイールベースを短くし、低速安定性や直進安定性よりも加速性や旋回性を重視。
リアセンター長も410mmとなっていてロードバイクのフレームと同じです。
一方のRAIZについては、ホイールベースを長くし、リアセンター長も440mmとしています。
低速安定性や直進安定性重視のフレーム設計。
このようなフレーム形状の特性を活かすため、MADCAPは細身のタイヤやちょっと重めのギア比を採用。
加速性を重視したフレームに合わせて、加速性重視のパーツ構成にしています。
RAIZについては真逆の方向性、低速安定性や直進安定性重視のフレームを活かすため、太めのタイヤでより安定感を出し、ギア比もちょっと軽めにしています。
似ているようで全く違う
初心者さんにはフレーム設計の違いまでしっかり見抜くことは難しいところですが、この二台は真逆の方向性。
加速性や軽快な走りを重視したいならMADCAP、スピードよりも安定感を重視したいならRAIZを選ぶことになります。
MADCAPについては、ロードバイクをドロップハンドルからフラットバーに変えた「フラットバーロード」であって、RAIZはクロスバイクと考えればよい。
走る場面に応じて、適したほうを買いましょう。