中古の古タイヤを使ってくる自転車屋に注意。

自転車店にタイヤ交換をお願いしたときであったり、自転車店から「タイヤ交換したほうがいい」と言われてタイヤを交換したときに、あろうことか中古の古タイヤを使う自転車店もあります。
中古のタイヤは、残念ながら危険性もあります。

タイヤが劣化する原因

タイヤはゴムで出来ていますが、劣化していきます。
主な劣化の原因を見ていきましょう。

1、摩耗や伸び縮み等の物理的原因

自転車が走っているときには、地面とタイヤは接地しているために削れて摩耗していきます。
また、接地面はやや潰れるようになるため、タイヤが伸びたり縮んだりを繰り返しながら走っています。

同じタイヤを使い続けると、タイヤ表面の溝が無くなっていきますが、これは摩耗よる劣化です。

2、オゾン・酸素による酸化

オゾンや酸素によって、タイヤのゴムは劣化していきます。

3、紫外線による劣化

紫外線を浴びることで、タイヤのゴムが劣化していきます。

4、気温による劣化

暑い環境、寒い環境によりゴムが劣化します。

主にタイヤが劣化する原因はこの4つ。
新品のタイヤは、酸化や紫外線の影響による劣化を避けるために、表面に保護成分が塗られています。
この保護成分は、新品タイヤを使うことで剥げ落ちるように取れていくため、中古タイヤは保護成分は残っていないと考えていいでしょう。

タイヤの溝が残っていても、長年放置されていた中古タイヤは劣化しています。
それにより、タイヤのグリップ力が低下していることの懸念、ひび割れが早く起こるなど劣化が早くなります。

そのため、ほとんどの自転車店では、お客さんに中古タイヤを勧めることはありません。
安全性にも問題があり、耐久性も問題があります。

自転車店に行くと、古タイヤを無料で配布していることもあります。
これらは、自転車に取り付けて使うことを前提としているというよりも、自転車タイヤ以外の目的として使うようにお願いしていることもあります。
トレーニング用のチューブ的な使い方であったり、切り取って違う目的で使う場合などが考えられます。

古タイヤに交換する自転車店も

残念なことですが、お客さんからのタイヤ交換の依頼に対して、古タイヤを勧める自転車店もあるようです。

このような場合、古タイヤ自体のお代は頂かないだろうと思いますが、タイヤ交換の工賃は請求するようです。
つまりタイヤはタダと言えます。

古タイヤは溝が残っていたとしても、以前どのように使われてきたのか、どれくらいの期間使われてきたのか不明です。
それこそ、長年乗っていない自転車だと、タイヤの溝は残っていても紫外線劣化、気温による劣化、オゾン・酸素による劣化は起こっています。
劣化したタイヤはグリップ力に問題があることもあり、早期にひび割れが起こり耐久性に問題が起こる可能性もあります。

つまり、タイヤ代がタダであっても、工賃を取られているわけですからありがた迷惑とも言えますし、安全性を軽視した自転車店とも言えます。

大手の自転車店や、個人店でもほとんどの自転車店では中古タイヤをお客さんに勧めることはありません。
ごく一部、古タイヤをお客さんの自転車に取り付けて工賃を請求する自転車店もあります。

安いからラッキーではなく危険なケースもあるので、古タイヤを勧めてこられても断ることが大切ですし、そのような自転車店とは今後お付き合いを考えたほうがいいかもしれません。

自転車と言えど、グリップ力が低いタイヤでスリップすると大怪我や死亡事故までつながる恐れがあることを肝に銘じましょう。


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