BIANCHI(ビアンキ)は現存する自転車メーカーの中では最古と言われているイタリアのブランド。
歴史は長く、レースシーンでも数々の勝利を収めてきた。
そんなBIANCHIのロードバイク8選。
目次
ビアンキのシンボルカラー、チェレステ
©BIANCHI
ビアンキというと、まず目につくのはそのカラーリング。
チェレステと呼ばれるビアンキのシンボルカラーだ。
チェレステはイタリア・ミラノの空の色を見て調合されるともいわれる、ビアンキのシンボルカラー。
チェレステに憧れてビアンキを求める人も多く、ビアンキは熱烈なファンが多いことでも知られる。
ビアンキのロードバイク8選
ビアンキのロードバイクは、レース向けのレーシングモデル、ロングライド向けのエンデュランスモデル、オフロードも走れるグラベルロードの3つのカテゴリがある。
ここでは舗装路向けのレーシングモデルとエンデュランスモデルを挙げていこう。
VIA NIRONE 7
ビアンキのロードバイクの中で、最も値段が安いのがヴィアニローネ7。
ロングライド向けのエンデュランスモデルとなっており、ビアンキのロードバイクの中で唯一のアルミフレーム。
エントリーグレードのロードバイクだが、10万円台で買えることからも人気が高い。
アルミフレームらしい頑丈性と、初心者でも乗りやすい適度な剛性と振動吸収性のバランスが取れたモデル。
ソラ完成車と105完成車があり、まずニローネからロードバイクデビューを果たす人も多い。
パーツをグレードアップすることで、上位フレームと十分戦えるだけのポテンシャルも持っている。
VIA NIRONE7 105 | VIA NIRONE7 ソラ | |
コンポーネント | 105(2×11速) | ソラ(2×9速) |
値段(税別) | 148,000 | 110,000 |
※コンポーネント:変速機やブレーキなどの総称で、シマノであれば上位から順にデュラエース、アルテグラ、105、ティアグラ、ソラ、クラリスと6グレードある。上位コンポーネントほど変速段数が多く、変速がスムーズだったり、ブレーキの効きが良くなる。
INFINITO XE DISC
名作と言われたエンデュランスバイク、インフィニートCVからカーボンのグレードを落として再設計したモデル。
インフィニートCVと同様に、振動吸収性が高いカーボンフレームで乗り味がよく、ロングライド向けの一台。
インフィニートXEは2020年に登場したばかりの新作フレーム。
近年の流行を抑えて、ディスクブレーキ車だけになっている。
105ディスクとアルテグラディスクの二種類あり、初心者から中級者まで満足させる高いポテンシャルを持つ。
INFINITO XE 105 | INFINITO XE アルテグラ | |
コンポーネント | 105DISC(2×11速) | アルテグラDISC(2×11速) |
値段(税別) | 278,000 | 328,000 |
INFINITO CV DISC
ビアンキのロングライド向けエンデュランスバイク最高峰の名作と言われるのがインフィニートCV。
CVとはカウンターヴェイルのことで、振動をカットする特殊な素材をカーボンフレームに編み込むことで、極上の乗り味を演出する。
テニスのラケットなどにも採用されたカウンターヴェイルをロードバイク界で使えるのは、ビアンキのみの独占だ。
エネルギーを温存しながらもパワフルに加速し、振動はカウンターヴェイルでカットする。
全ブランドのエンデュランスバイクの中でも、トップクラスに位置する一台と言える。
フラッグシップモデルなので、フレーム単体での販売もあり、そのほかに電動アルテグラディスク完成車、アルテグラディスク完成車がある。
フレーム単体での販売があるのは、最高峰フレームの証。
好きなパーツを自分で選んで組む「バラ完」が可能になる。
※電動アルテグラ:変速動作が電動で行われるため、軽いタッチでモーターが動いて変速するシステム。
INFINITO CV DISC
フレーム単体 |
INFINITO CV DISC
電動アルテグラDISC |
INFINITO CV DISC
アルテグラDISC |
|
コンポーネント | ー | 電動アルテグラDISC | アルテグラDISC |
値段(税別) | 420,000 | 690,000 | 520,000 |
SPRINT
スプリントの名を冠した、ビアンキのレーシングモデル。
ビアンキのラインアップの中ではエントリーグレードだが、初心者でも乗りこなしやすい適度な剛性感で人気が高いモデル。
リムブレーキ版とディスクブレーキ版があるのも特徴で、より軽量性を狙うならリムブレーキ版のスプリントを、ブレーキングの軽さを重視するならディスクブレーキを選ぶといいだろう。
カーボンフレームながら、リムブレーキ版のスプリントは10万円台でコンポーネントは105がアッセンブルされている。
お買い得モデルと言っていいだろう。
SPRINT 105 | SPRINT DISC 105 | |
コンポーネント | 105(2×11速) | 105DISC(2×11速) |
値段(税別) | 188,000 | 228,000 |
ARIA DISC
エアロ形状のフレームで人気が高いのがアリアディスク。
レーシングモデルに位置付けられており、エアロフレームなので空力を向上させた形状になっているのがポイント。
カーボンフレームとしてはミドルグレードに位置付けられ、値段的にも手が出しやすいのと、エアロフレームなので人気が高い一台だ。
エアロフレームだと振動吸収性が悪いモデルもあるが、アリアについては心配無用。
初心者でも乗りやすい上に、レースシーンでも活躍できるポテンシャルを持つ。
完成車は105ディスクのみで、値段は308,000(税別)。
初心者さんが一台目から選ぶことも多く、アルミフレームからグレードアップ目的で買う人も多い。
OLTRE XR3 DISC
フラッグシップモデルのオルトレXR4から、カーボンのグレードを落としてミドルグレードにしたモデルがオルトレXR3だ。
ビアンキが誇る振動除去素材、カウンターヴェイルが使用されており、加速性と振動吸収性を高い次元で両立したモデルと言っていいだろう。
レーシングモデルでビアンキの中ではミドルグレードに位置するが、様々なところで評価が高い一台。
これより上位のフレームになるとプロが使うものになるため、剛性が高すぎると感じる人もいる。
オルトレXR3は中級者から上級者でも満足いく一台に仕上がっているのがポイント。
完成車は105ディスクとアルテグラディスクの二種類。
OLTRE XR3 DISC 105 | OLTRE XR3 DISC アルテグラ | |
コンポーネント | 105DISC(2×11速) | アルテグラDISC(2×11速) |
値段(税別) | 388,000 | 468,000 |
OLTRE XR4
プロレースでも使用されるビアンキのフラッグシップモデル、オルトレXR4。
当然レーシングモデルで、リムブレーキとディスクブレーキの二種類ある。
剛性が高く加速性は鋭いが、十分な振動吸収性を達成するためにカウンターヴェイルを使用。
ビアンキのフラッグシップモデルの中でも、皆が憧れるプロ仕様のモデルと言える。
オルトレXR4はフレームセット販売のほか、完成車もある。
〇リムブレーキモデル
・フレーム単体 410,000
・電動アルテグラ完成車 780,000
・アルテグラ完成車 680,000
〇ディスクブレーキモデル
・フレーム単体 498,000
・SRAM RED E-tap DISC完成車 1,380,000
・電動アルテグラDISC完成車 795,000
・デュラエースDISC完成車 1,080,000
・電動デュラエースDISC完成車 1,280,000
・カンパニョーロ スーパーレコードEPS DISC完成車 1,580,000
フラッグシップモデルなので、付属するコンポーネントも高級なものばかりになる。
初心者の一台目として選ばれることは滅多にない、上級者向きの一台。
SPECIALISSIMA
スペシャリッシマはビアンキのレーシングカテゴリの中でも軽量性に振ったフラッグシップモデル。
軽量フレームなので、登りメインのコースでは大きな武器になる。
軽量性だけでなく振動吸収性も求めた一台なので、ビアンキが誇る振動除去素材カウンターヴェイルをフレームに使用している。
リムブレーキモデルとディスクブレーキモデルがあるが、リムブレーキモデルはフレーム単体販売のみで税別50万と高級なフレームだ。
ディスクブレーキモデルは完成車もある。
・フレーム単体 580,000
・アルテグラDISC完成車 730,000
・SRAM RED E-tap DISC完成車 1,400,000
・電動アルテグラDISC完成車 980,000
・電動デュラエースDISC完成車 1,380,000
・カンパニョーロ スーパーレコードEPS DISC完成車 1,580,000
憧れのビアンキを
エントリーグレードのヴィアニローネを買う人も多いが、最初からいいものをということでオルトレXR3を買う人もそこそこ多い。
ビアンキはファンが多く、やはり人気カラーのチェレステに憧れる人は多い。
チェレステはビアンキ独自のカラーで、遠くで見てもビアンキだと気が付くくらい、ブランドアイデンティティとなっている。
チェレステパーツも多く、全てチェレステで揃える人もいるくらいだ。
ビアンキは人気が高いため、予約分で完売することもある。
欲しい人はすぐにプロショップへ向かったほうがいいだろう。