ママチャリ用パンク防止剤は、メリットとデメリットがある。

いくつかの自転車店において、ママチャリ用のパンク防止剤が販売されている。
サイクルベースあさひでは「スライム」、ダイワサイクルでは「ビーバーシーラント」という名称でパンク防止剤が販売されている。

このようなものは効果自体はある。
しかし絶対にパンクしないというものではない。

スポーツサイクルでは

このようなシーラント剤は、スポーツサイクルではむしろ推奨されている。
近年、ロードバイクではチューブレスタイヤが流行の兆しを見せているが、チューブレスタイヤではむしろシーラントを入れることがほぼ必須になっている。

ロードバイクのチューブレスタイヤの場合、近年特に増えているチューブレスレディと呼ばれるタイヤでは、シーラントを入れないとそもそも使えない。
チューブレスレディタイヤは、シーラントが空気漏れを防ぐ働きがあり、シーラントなしではどんどん空気が抜けていってしまうため使い物にならない。

チューブレス(レディ)タイヤやチューブラータイヤと呼ばれる形式では、シーラントを入れて乗ることが普通。
パンク防止効果も期待できる。

しかしママチャリの場合、このようなパンク防止剤を入れないほうがいいと考える自転車店も実は多いのが特徴だ。
なぜスポーツ自転車では推奨されるのに、ママチャリでは推奨されないこともあるのだろうか?

パンク防止剤の仕組み

この動画がわかりやすいだろうと思うが、こちらはダイワサイクルが扱っているビーバーシーラントの説明。

タイヤ(チューブ)内に、パンク防止剤であるシーラントを入れておく。
液体状になっているが、このシーラントは穴を塞ぐ機能を持つ。

タイヤ(チューブ)内には、空気が圧縮されて入っている。
いわば高圧の状態だ。

シーラントの作動原理は、タイヤ(チューブ)に穴が開くと、そこから空気が漏れようとする。
その際に、タイヤ(チューブ)内の空気圧によってシーラントがパンク穴まで移動して、穴を塞ぐ。

一般的にロードバイクのタイヤは、空気圧が7Barなど高圧になっている。
ママチャリの場合はせいぜい3Bar弱。
スポーツサイクルの場合、乗車前に空気圧をチェックしてから乗ることが普通だが、ママチャリの場合、酷い人だと2ヶ月近く空気を入れずに乗っている。

パンク防止剤は、適切に空気が入っている状態でしか機能しない。
空気入れをサボってあまり空気が入っていない状態だと、全く機能してくれないのが最大の難点。
そのため、ママチャリのように定期的に空気を入れないで乗る場合には、いざパンクしてもパンク防止剤が機能してくれないのだ。

逆に言えば、2週間に一度でもしっかり空気を入れている人には、ママチャリでもパンク防止剤が効果を発揮する可能性は十分ある。

パンクの原因

自転車パンクの主な原因は、クギや針金を踏んで穴が開くことではない。
多くはリム打ちパンクといって、段差での衝撃だったり、空気が足りてないことで起こる。

リム打ちパンクというのは、チューブがリム(車輪の金属部分)に打ちつけられるようにして起こるパンクだ。
段差での衝撃だったり、タイヤの空気が足りていないことで起こるのがリム打ちパンク。

パンク防止剤のほとんどは、このようなリム打ちパンクには効果を発揮しない。
またパンクの主な原因であるリム打ちパンクを予防するには、2週間に一度でも空気をしっかり入れること。

空気がしっかり入っていればリム打ちパンクを限りなく無くすことが出来る。
パンク防止剤は空気がしっかり入っている状態でのみ機能するので、パンク防止剤の効果を発揮させたいなら、2週間に一度空気を入れることが必須になるだろう。


パンク防止剤が入っていると修理できないことも

サイクルベースあさひの「スライム」やダイワサイクルの「ビーバーシーラント」などのパンク防止剤が入っているチューブは、パンク修理しないと公言する自転車店もある。
ママチャリの場合、よほどチューブが損傷していない限り、パンクした場合にはパッチ修理がほとんど。

しかし、パンク防止剤が入っているチューブには、パッチ修理をしないと公言している自転車店も実は多い。

汚れる、パッチがうまく貼れないなどがその理由だが、サイクルベースあさひやダイワサイクルでは、パンク防止剤が入っていてもパッチ修理をしている。
しかし「出来ない」、「やらない」と公言する自転車店もあるので、そのような自転車店ではチューブ交換になってしまい、修理費用がちょっと高くついてしまう。

パンク防止剤が入っていても修理できないことは無いのだが、出来ないと公言する自転車店もあるのが現状。
どうしても修理がいいのならサイクルベースあさひやダイワサイクルなどにお願いしたほうがいいだろう。
サイクルベースあさひもダイワサイクルも、出張の自転車修理を行っている。

ビーバーシーラントの動画によると、最後のほうで以下のような説明がある。

<100%ノーパンクにはなりません>
・大きなものがささった穴、切りキズ
・虫ゴム、チューブの劣化による空気漏れ
・空気圧の不足が原因で起こるリム打ちパンク
・駐輪直前のクギ踏み、いたずらなど走行しない状態でのパンク

パンク防止剤で防げるパンクもあれば、防げないパンクもある。

パンク防止剤を有効に使うには

パンク防止剤を有効に使うには、最低でも2週間に一度、空気をしっかり入れておくしかない。
これを怠ると、パンク防止剤は全く機能しなくなる。

2週間に一度空気を入れておくと、パンクの約7割の原因とも言われるリム打ちパンクを予防することが出来る。
また、タイヤにしっかり空気が入っていると、タイヤが硬くなるので異物を跳ね返す力も出る。

きちんと空気を入れる人には有効だが、サボって空気を入れない人には全く意味が無いのがパンク防止剤の特徴。
入れておけば何となく安心できる・・・というようなものではない。

普段からお願いしている自転車店が、パンク防止剤入りでも修理してくれるかにもよるが、サイクルベースあさひやダイワサイクルのように、パンク防止剤が入っていても修理可能なら入れておいてもいいだろう。
ただし、2週間に一度は空気を入れてタイヤを硬くしておくことが必須になる。

近隣の自転車店が、パンク防止剤入りだと修理できないという場合は、入れないほうがいいだろう。
また、思い出したときにしか空気をいれないという人にも向かない。

パンク防止剤は便利といえば便利。
しかし、便利に機能するには、ちゃんと空気を入れておくことが必須条件になる。

2週間に一度空気を入れるのが面倒だと思ってしまう人には向かない商品なので、十分注意しておいたほうがいいだろう。


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