ロードバイクやクロスバイクに乗っていてパンクしてしまったときに、一般的にはチューブをその場で交換して空気を入れて出発するのが普通です。
中には瞬間パンク修理剤というものもあります。
マルニ クイックショット
マルニの「クイックショット」は、パンクした時にパンク修理剤と空気を同時に送り込むことで応急処置してくれるシロモノ。
チューブ交換できない、チューブラータイヤとかチューブレスタイヤでは使う人が多いかもしれません。
タイヤの中にチューブが入っていて交換可能な、クリンチャータイヤでパンクした場合、タイヤレバーでタイヤを外して、中のチューブを新品に交換して空気を入れて復旧させる人が多い。
チューブを交換すれば、タイヤに致命的なダメージが無いなら、元通りの性能に戻ります。
チューブ交換も慣れれば5分もあれば完了しますが、通勤通学などで時間が取れない人には、クイックショットで応急処置することも可能です。
ただしパンク穴が大き過ぎる場合には、クイックショットでは復旧できません。
また、あくまでも「応急処置」に過ぎないことも大切。
とりあえず何とか走れるようにするだけなので、帰宅後にはチューブを新品に変えないといけません。
なので最初からチューブ交換したほうが安上がりと言えます。
ロードバイクやクロスバイクでは、レバーを起こせばすぐに車輪が外れるクイックレリーズ・スルーアクスルを採用していることがほとんど。
どうしても急いでいる場合は別ですが、時間が取れるならチューブ交換してしまったほうが確実です。
チューブ交換は、慣れていないと15分くらい掛かってしまうかもしれません。
チューブ交換後に空気を入れるときも、携帯用空気入れを使うと時間がかなり掛かってしまう。
そのため、Co2インフレーターで一瞬で空気を入れてしまったほうがラク。
C02は空気が抜けるのが著しく早いです。
そのため、帰宅後は一度全部空気を抜いて、フロアポンプで入れなおしたほうがいいでしょう。
多くのロードバイク乗りは、携帯用空気入れとCo2、両方持っています。
Co2だけでも失敗する確率が高まるので、両方装備しておくのがベストです。
ママチャリ用もありますが
このクイックショット、ママチャリ用(英式バルブ用)もあります。
どうしても自転車屋さんに持って行くことが難しい場合は仕方ないですが、ママチャリに使うのはあまりオススメしていません。
このママチャリ用パンク修理剤ですが、修理剤と空気が同時に送り込まれます。
小さい穴なら塞いでくれますが、大きな穴では効果が望めません。
ロードバイクとママチャリの大きな違いですが、ロードバイクのチューブに穴が開いた場合、原則としてチューブを新品に交換します。
ロードバイク用の細いチューブでは十分なパッチ修理が出来ないことと、ロードバイクのような高い空気圧を入れて乗る自転車の場合には、パッチ修理では持たないからです。
ママチャリがパンクした場合、パッチ修理が原則になります。
ロードバイクのように、パンクしたら必ずチューブを交換するわけではありません。
このパンク修理剤は、あくまでも応急処置用。
応急処置としては使えますが、長く使うにはパッチ修理しないといけません。
このようなパンク修理剤がチューブに入っていると、パッチ修理をしてくれない自転車店もあります。
パッチ修理してくれないので、強制的にチューブ交換になってしまい、費用がかさむ。
穴が大きい場合にはクイックショットでは塞がらない上に、自転車屋に持っていけばチューブ交換になってしまうので、ママチャリではあまり使わないほうがいいかもしれません。
あくまでも応急処置に過ぎない
ロードバイクで使う場合も、クイックショットは応急処置に過ぎません。
帰宅後には、タイヤ交換やチューブ交換する必要があります。
とりあえず家に帰れるようにするだけのものと考えたほうがいいでしょう。
ママチャリの場合は、原則としては使わないほうがいいと思います。
一時的に復活する可能性はありますが、後々は自転車店でパンク修理する必要が出てきます。
そのとき、謎の液体が入っているとパッチ修理を断られてしまい、強制的にチューブ交換になる可能性もあるからです。
パンク修理剤が入っていてもパッチ修理する方法はありますが、それに対応していない自転車店もあります。
一時的に使うには便利ですが、長い目で見ると費用はかさむ可能性があるということを覚えていくといいでしょう。