コンポーネント界最大手のシマノから、新作のデュラエースとアルテグラが発表されました。
例年でいうと、デュラエース発表の翌年にアルテグラという流れでしたが、今回はいろいろとイレギュラーな発表&内容となっているので注目度が高い。
デュラエース(R2900)とアルテグラ(R8100)
従来通りでいうと、デュラエースにもアルテグラにもワイヤー式変速と電動変速(Di2)の両方が設定されていました。
しかし今回発表されたデュラエースとアルテグラには、ワイヤー式変速が一切ありません。
デュラエース | アルテグラ | |
リムブレーキ | 電動変速(Di2)
R9250 |
電動変速(Di2)
R8150 |
ディスクブレーキ | ワイヤレス変速(Di2)
R9270 |
ワイヤレス変速(Di2)
R8170 |
※ディスクブレーキ用コンポは、有線電動変速も可能。
従来のワイヤー式変速は一切なく、全て電動変速になっているのがポイント。
またデュラエースについては、ディスクブレーキ用のみワイヤレス変速です。
新しいデュラエースR9200は、史上最速のシフトと名乗るほど滑らかで素早い変速が可能になっています。
重量としては、前作と比べてほとんど変化がありません。
デュラエースの比較を、前作のR9100と新作R9200でみてみます。
R9200 | R9100 | |
STI | 350g | 320g |
クランク(50-34T) | 685g | 614g |
FD | 96g | 104g |
RD | 215g | 197g |
チェーン | 242g | 246g |
スプロケット(11-30T) | 223g | 212g |
BB | 54g | 54g |
ブレーキキャリパー | 229g | 250g |
ブレーキホース | 60g | 60g |
ディスクローター | 212g | 234g |
ケーブル/ EW | 14,5g | 39.9g |
バッテリー | 53g | 50g |
JCT-A(EW-RS910) | 6.4g | |
JCT-B(SM-JC41) | 4g | |
ワイヤレスユニット(EW-WU111) | 3g | |
合計 | 2433.5g | 2393.3g |
クランクがちょっと重くなったことや、STIがやや重くなっているので、トータルとしては前作よりもやや重量は増加。
続いてはアルテグラの重量。
R8100 | R8000 | |
STI | 391g | 360g |
クランク(50-34T) | 700g | 674g |
FD | 116g | 133g |
RD | 262g | 240g |
チェーン | 252g | 257g |
スプロケット(11-30T) | 297g | 269g |
BB | 66g | 66g |
ブレーキキャリパー | 282g | 285g |
ブレーキホース | 60g | 60g |
ディスクローター | 212g | 251g |
ケーブル/ EW | 14.5g | 39.9g |
バッテリー | 53g | 50g |
JCT-A(EW-RS910) | 6.4g | |
JCT-B(SM-JC41) | 4g | |
ワイヤレスユニット(EW-WU111) | 3g | |
合計 | 2705.5 | 2698.3g |
重量は前作よりもわずかに重いくらい。
スプロケットの歯数の選択がたったの二種類のみとなってしまいました。
デュラエースもアルテグラも、11-30Tと11-34Tのみ。
入荷予定は少ない見込み
シマノは現在、あらゆるパーツについて品薄が続いていることと、完成車用のコンポーネント供給を優先させているため、入荷数はそれほど多くない見込みです。
残念ながらこれについては奪い合いになるかもしれません。
例年だと、旧モデルのデュラエースやアルテグラが大幅な値下げになるのですが、今年に関してはそもそも旧パーツも在庫切れが相次いでいるので、大幅な値下げも期待できそうにありません。
なお新しい12sスプロケットは、今までの11s対応ホイールで使うことが出来ます。
新しくデュラエースのホイールも登場していますが、こちらに関しては12sスプロケットしか使えないので注意が必要です。