自転車のチェーンは、使っているうちにドンドン伸びていく。
伸び過ぎるとギアとうまく噛み合わなくなりチェーン落ちしたり、変速が不調になったり、ギア自体の磨耗も進む。
定期的にチェーンを交換することは必須のメンテナンスと言っていいだろう。
チェーンが伸びる理由
自転車のチェーンは外側のプレート、可動部になるリンク部がある。
可動部はピンが入っていて回転するが、回転する磨耗によりピンが細くなっていく。
これによって、見かけ上チェーンが伸びていく。
外側のプレートが伸びるわけではない。
チェーンオイルを差す時には、可動部だけ差すのがポイントになる。
可動部にオイルが不足していると、磨耗が進んでしまうからだ。
チェーンチェッカーというどれくらいチェーンが伸びたか検査する工具もあるので、うまく活用したい。
チェーン切り工具で
自転車のチェーン交換は、難しいものではない。
チェーン切り工具があれば簡単に出来る。
チェーン切り工具はいろいろあるが、このようにハンドルがしっかりしているもののほうが断然失敗が少ないのでオススメ。
このようなタイプは簡易型で、携帯工具としてはいいものの、作業性は落ちる。
使い比べると、全くといってもいいほど作業性が違う。
新品のチェーンは、ちょっと長めになっているので、必要に応じて切って長さを詰めてから使う。
わからない場合は、元々ついていたチェーンと同じコマ数にすればいいだろう。
11速用、10速用などとリア変速段数にあわせて違うチェーンになるため、きちんと確認してから買う必要がある。
チェーンの寿命
ロードバイクのチェーンは、11速用チェーンだと3000~4000キロ程度で寿命と言われる。
リア変速段数が多いほうが、チェーンが細くなり寿命も短くなる。
重いギアばかり使う人や、坂を登るのが好きな人はチェーンの寿命が短くなる傾向にある。
そのため、距離だけで決めるのはナンセンス。
チェーンがどれくらい伸びたか、チェーンチェッカーで調べて交換するのがベストだ。
伸びたチェーンを使い続けると、ギアの磨耗も進む。
不意にチェーンが切れたりなどトラブルの原因になるので、定期的にチェックする習慣を持っていたほうがいいだろう。
特に、変速したときにキレが悪くなった場合や、変速していないのに隣のギアに落ちてしまう「歯飛び」が見られるときはすぐにチェックしたほうがいい。
チェーン交換を自転車店にお願いした場合、工賃が2500円程度が多いようだ。
これにチェーン代金が加わる。
自分で交換するのも難しいものではないが、うまく繋ぐことが出来ていないまま乗ると切れることがあるため、不安な人は専門店に依頼したほうが確実だ。