ロードバイクやクロスバイクなどは、サドルが高い位置にあるイメージを持つ人が多いのではないでしょうか?
これ、本来であればママチャリであっても同じなんです。
ですがママチャリでは、サドルを下げて乗っている人が多いようです。
スポーツ自転車のサドル高の決め方
スポーツ自転車の場合、サドル高の決め方はいくつか方法があります。
一つは、股下を計測して、係数を掛けて計算して出す方法。
よく言われるのは、股下×0.875。
この係数にどういう意味があるのかはわかりませんが、この数字でサドル高を出して、その後は実際に跨ってみて微調整する方法です。
ほかのやり方としては、ペダルを下死点に置いて、ペダルに踵を乗せます。
この状態でわずかに膝が曲がる高さまでサドル高を上げていく方法です。
係数で出す方法は数値化されるのでわかりやすい反面、クランク長を一切加味していない問題点があります。
このように計算で出したり、跨ってみてサドル高を決めるのですが、これは本来、スポーツ自転車以外のママチャリでも同じです。
しかしママチャリの場合、地面に足が付かないと不安だと思う人もいるため、そこまでサドルを上げて乗っているユーザーは少ないように感じます。
初心者にありがちな不安感
ママチャリではそこまでサドル高を上げていなかった人が、いきなりクロスバイクやロードバイクに乗ると、サドルが高く足が付かないことに不安を覚える場合があります。
そのため、自転車店によっては、慣れるまではもう少しサドルを下げたところを推奨する場合もあるようです。
特にクロスバイクの場合は、やや下げ気味を提案する自転車店も。
スポーツ自転車が初めての人では、こちらの動画のように「理想」とされる高いサドルの位置では怖くて乗れない場合も。
怖くて乗れないなら本末転倒ですので、サドルを下げて安心できる高さにして、まずはスポーツ自転車に乗ることに慣れてもらうようにすることもあります。
道路を走っているロードバイクを見て、カッコいいなと思っても、実際に跨ってみると怖いと思う人もいますので、どこの自転車店でもそういうお客さんには、サドルを下げてまずは乗れるようにしてあげます。
もちろん本来推奨されるサドル高ではありませんが、乗れなければしょうがない。
なお動画でサドルを下げることを提案している方は、海外レースでも活躍した元プロロード選手の宮澤氏。
しかし中には、推奨されるサドル高から大きく下げることを良しとしない自転車店もあるようです。
プロロードレーサーですら、初心者にはサドルを下げてまずは乗れるようにすることを提案しているにも関わらず、です。
お客さん目線になってくれる自転車店を選ぶ
サドルが下がっているロードバイクやクロスバイクは、カッコ悪いというのが大方の意見。
しかしサドルが上がっているポジションがどうしても怖いケースなどでは、どこの自転車店でもサドルを下げてくれるはずです。
本来自転車は、法律を守っている限りは自由。
どうしてもサドルが上がったポジションが怖いと思うなら、最初は下げて、慣れてきてから徐々に上げていくのもいいでしょう。
ロードバイクやクロスバイクのサドルの高さを変えるには、アーレンキーという六角レンチが必要です。
いろいろ使うことが多いので、一つ持っておくといいでしょう。