運転免許を返納し自転車を移動手段に使いたいと考える高齢者は多いですが、高齢者の場合には自転車の選び方を気を付ける必要があります。
高齢者の懸念
高齢者が自転車に乗る上で懸念されるのは、運動能力の低下により転倒リスクが高いこと。
転倒したときに受身などをしっかり取ることも期待できず、怪我の程度が大きくなる傾向にあります。
運動能力の低下の中でも、バランス保持能力が落ちていることがまず一つ目の懸念点。
人間は外力でちょっと倒れそうになったときに、自らのバランス保持能力で転倒しないように修正します。
しかし高齢者はバランス保持能力が落ちているため、なるべく直進安定性や低速安定性が高い自転車を選ばないといけません。
最近主流になりつつあるのは、小径タイヤで前後に長い自転車。
いわゆるロングホイールベースの自転車ですが、前後に長いことから直進安定性や低速安定性に優れています。
高齢者の懸念点は身体の柔軟性が落ちていることにもあります。
股関節が曲がりにくくなるため、低床設計のほうが乗りやすい。
ヤマハのPAS SION-Uは、これらの点を重視した設計によりシニア層がより安全に自転車に乗れるよう配慮しています。
自転車は漕ぎ出しがふらつきやすいため、電動アシスト自転車のようにふらつきにくいほうが乗りやすい。
三輪自転車は避けたほうがいい
三輪自転車のほうが転倒しにくいイメージを持つ人もいるかもしれませんが、三輪自転車は曲がるときにバランスを崩しやすくあまりオススメ出来ません。
曲がる時に後輪の片方が浮くと、一瞬で転倒します。
浮くて重心が片側に寄ったものは、すぐに立て直せないからです。
四輪自転車であれば転倒リスクはかなり低くなりますが、まだ四輪自転車は一般的とは言えず、一部メーカーが作っているだけになります。
どの自転車でもそうですが、実際に乗りこなせるかを確認してから購入することが大切。
怖いと思うようならダメです。