コロナ禍の通勤通学手段としてクロスバイクを購入する人が増えているそうです。
クロスバイクといっても値段はピンキリ。
ホームセンターで2万円弱のクロスバイクもあれば、10万円を超えるようなクロスバイクも。
いったい何が違うのでしょうか?
目次
クロスバイクって??
クロスバイクはスポーツ自転車の一種。
元々はオフロードを走るマウンテンバイクと、舗装路を快速で走るロードバイクの中間みたいな形で出来上がった自転車。
マウンテンバイクはオフロード・山道を走るための自転車なので、タイヤも激太でフレームも頑丈で重い。
舗装路だけを走るのにはちょっと重たいので、マウンテンバイクをベースにしながら舗装路でも快適に走れるように細めのタイヤをつけたのがクロスバイクです。
一般的なクロスバイクは、フロント変速機、リア変速がついていて、前3段変速、後ろ8段変速が多い。
ママチャリよりもタイヤを細くし、泥除けやカゴなど余計なものを排除して走りやすさを追求した自転車とも言える。
ほとんどのクロスバイクは、車輪の径が700cという、ロードバイクと同じ大きさになっているのも特徴。
スピードを出しやすいよう、軽いフレームを採用していることがほとんどで、まともなクロスバイクはアルミ製フレームが主流。
ごくまれに高級なクロスバイクだとカーボン製フレームを採用することも。
激安クロスバイクと高いクロスバイクの違い
ホームセンターに行けば2万円弱のクロスバイクも売っている。
昔から言われることですが、まともなクロスバイクはだいたい定価で5万円を超えるあたりからとされています。
激安クロスバイクとまともなクロスバイクでは、おおよそ以下のような違いがある。
激安クロスバイク | まともなクロスバイク | |
フレーム | スチール製が多い | アルミ製が主流 |
変速機 | 6段変速、7段変速が多い(変速機は後ろのみ) | 前2~3段、後ろ8段以上が主流 |
サイズ | ワンサイズのみ | 身長にあわせてフレームサイズが3~5程度ある |
空気入れ | 英式バルブ(ママチャリと同じ)が多い | 仏式バルブ(ロードバイクと同じ) |
重量 | 13キロ以上など | 多くは10キロ台 |
値段 | 1万円台~3万円台が多い | 安いものでも5万円程度~ |
クロスバイクで定番ともいえる、JIOS(ジオス)のミストラル。
GIOS ジオス 2021 MISTRAL ミストラル
アルミフレームに3×8段変速で定価は51000円(税別)。
フレームサイズも4つあり、身長ごとに身体にあった自転車サイズを選んで乗るのが当たり前。
重量も10.8キロと軽量になっている。
激安クロスバイクの場合、フレームサイズは1サイズのみ、変速も6段変速、重量も13キロとか15キロとかあることも。
一般的なママチャリがだいたい18キロ程度あるので、激安クロスバイクは、クロスバイクのような外見に仕上げただけのママチャリみたいなものもある。
重量が重たいと、スピードを出すのも大変。
フレームがしっかりしていないと、ペダルを漕いだパワーがロスしてしまいスピードが出ない。
安いクロスバイクは、車重が重いことと、フレームの質が低いのでどうしてもスピードが出しにくい。
変速段数が少ないと、足にあった適切なギアチェンジがしにくいのでスピードが出しにくい。
クロスバイク本来の軽快な走りを求めるなら、5万円程度よりも上のものを買うのがベスト。
激安クロスバイクは、走りが重い上に壊れやすいパーツが付いていることもあるので要注意。
定番クロスバイクおすすめ5選
ジャイアント エスケープR3
https://www.giant.co.jp/giant21/bike_datail.php?p_id=00000042
クロスバイク界のド定番、ジャイアントのエスケープR3。
長年クロスバイク界をリードしてきた存在で、クロスバイクにハマってロードバイクに乗り換える人もいるほど。
アルミフレームにクロモリフォーク、変速は3×8=24段。
定価は税別52000円。
重量も10.7キロと軽量に仕上がっており、軽快な走りが期待できるド定番クロスバイクの代表格。
エスケープRシリーズには、ディスクブレーキ仕様のエスケープR DISC、ドロップハンドル仕様のエスケープR DROPもある。
雨の日も乗るなら、ディスクブレーキ仕様のほうがおすすめ。
コーダーブルーム RAIL700A
KhodaaBloom(コーダーブルーム) 2021年モデル RAIL700A(レイル700A)クロスバイク
コーダーブルームは日本のメーカーで、まだ新しいブランド。
シンプルなデザインのクロスバイクだが、アルミフレームにアルミフォーク、変速は3×8=24段と十分なスペック。
定価は税別48000円。
重量も11キロとこの価格帯にしてはまずまずのところ。
標準装備でキックスタンドやライトなども付属するところが嬉しい。
ジオス ミストラル
こちらも定番クロスバイクで、ジオスブルーと呼ばれる独特の青いフレームが特徴的なミストラル。
スペックはアルミフレームにクロモリフォーク、変速は3×8=24段と十分なスペック。
またミストラルには他社クロスバイクよりも軽量なホイールが装備されている。
ホイールは走りの軽さや加速性に直結する重要なパーツ。
ホイールはロードバイクでも使われる、シマノ製のWH-R501が装備されているのが嬉しいポイント。
定価は税別51000円。
重量は10.8キロ。
ルイガノ セッター8.0
ルイガノ セッター8.0 クロスバイク LOUIS GARNEAU SETTER 8.0 自転車
かわいいカラーリングとオシャレな外見で人気が高いルイガノのクロスバイク、セッター8.0。
アルミフレームにハイテンフォークを採用し、変速は3×8=24段。
ハイテンフォークはちょっと重くなってしまうのですが、重量は12.1キロ。
定価は税別54000円。
他社に比べると少しだけ重めですが、デザイン性の良さで人気が高いクロスバイクです。
センチュリオン クロスライン30リジッド
CENTURION クロスライン30リジッド 2021年 センチュリオン CROSSLINE 30 RIGID
ドイツで人気のブランド、センチュリオンのクロスバイク。
他社の同価格帯と比べると、変速数が3×7=21段と少し劣るが、フレームの良さは折り紙つき。
重量は11.2キロ。
定価は税別58000円。
センチュリオンのクロスライン30リジッドにも、ディスクブレーキ仕様のものがあります。
5万円程度出せば、快速仕様に
2万円くらいのクロスバイクと5万円くらいのクロスバイク。
乗り比べると明確に走りの軽さが違います。
長持ちするのも、やはり5万円以上のもの。
製品自体の質がいいので、いいクロスバイクはちゃんとメンテナンスしてあげれば長く乗ることが出来ます。
街中で颯爽と走り抜けるクロスバイク。
あのように颯爽とした自転車で通勤や通学をしてみたいと思いませんか?
自転車に5万円というとちょっと高めに感じるかもしれませんが、長い目で見ればむしろ安い。
クロスバイクを選ぶときは、激安クロスバイクよりも5万円程度以上のものを選びましょう。