自転車を買った時には、防犯登録をすることが義務になっています。
義務なのですが、防犯登録しなくても罰則はありません。
防犯登録していないと、何らかの事情で警察から職務質問受けたときなどに、本人の自転車かどうかが確定できないためちょっとややこしくなる恐れもあります。
また、自転車が盗まれてしまったときに、防犯登録していないと戻ってくる可能性は著しく下がります。
自転車を購入したときに、必須ともいえる防犯登録。 防犯登録は法律上、必ず加入しないといけないが、加入しなかったとしても罰則が無いため加入しない人もいる。 防犯登録はしておいたほうが無難。 自転車窃盗の現状 全国で毎年、20万件近く自転車の窃盗事件が起きているといわれている。 警視庁管内...
最近はヤフオクやメルカリなど個人売買で自転車を買う人も増えています。
新たに防犯登録しなければなりませんが、売るほうは防犯登録の抹消手続きが必要なのか見ていきます。
売る・譲るときは抹消したほうがいい
防犯登録ですが、都道府県単位で行われています。
そのため、他県で防犯登録されている自転車の場合、ちょっとややこしくなるのです。
元の所有者と新しい所有者の都道府県が同じ場合
例えば埼玉県で防犯登録された自転車を、埼玉県の人が購入して新しく防犯登録する場合は、元の所有者は防犯登録の抹消が不要になります。
防犯登録はあくまでも都道府県単位ですので、新しい所有者が抹消と新規登録を同時に出来るからです。
この場合、必要になるのは以下のもの。
1、自転車本体
2、身分証明書
3、譲渡証明書
4、防犯登録カード(所有者控)
購入するときに必ず、前の所有者から譲渡証明書と防犯登録カードを受け取ってください。
前の所有者からこれらを受け取っていれば、新しい所有者は抹消手続きと新規登録を行うことが出来ます。
ただし、都道府県によっては先に元の所有者が抹消しないといけない場合もあります。
元の所有者と新しい所有者の都道府県が違う場合
元の所有者と新しい所有者の都道府県が違う場合は、元の所有者が防犯登録の抹消手続きをしないと、新しい購入者が防犯登録することが出来ません。
防犯登録はあくまでも都道府県単位です。
埼玉県では、埼玉県の防犯登録について抹消と登録が出来ます。
大阪府で埼玉県の防犯登録を抹消することが出来ないためです。
前の所有者が埼玉県で防犯登録していて、それを解除せずに違う都道府県で防犯登録することが出来ません。
実態として抹消せずに他の都道府県と二重登録になってしまう場合もあるのですが、盗難されたときなどにちょっとややこしくなってしまうのでオススメできません。
新しい所有者は、以下のものがあれば防犯登録できます。
1、自転車本体
2、ご自身の身元を証明する運転免許証、健康保険証、パスポート等(公的なもの)のうちいずれか1つ
3、旧所有者情報の抹消確認ができるもの
4、譲渡証明書(書式は問いません)
都道府県によっては3もしくは4のどちらかだけでもいい場合があるようですが、原則として元の所有者は防犯登録を抹消し、抹消したときに貰える「自転車防犯登録変更(訂正)・抹消 お客様控」を新しい購入者に渡すのが原則。
譲渡証明書の発行を拒む場合は
インターネットオークションなどで中古自転車を購入する際に、販売者が譲渡証明書の発行を拒む場合があります。
もしくは「元々防犯登録していなかった」などと言われてしまうことも。
残念ながら、このようなケースでは盗難車を売りつけようとしている可能性も。
譲渡証明書の発行を嫌がる場合は、盗難車である確率が高くなると思って避けたほうがいいでしょう。
防犯登録は都道府県によって異なる
防犯登録は都道府県単位で行われているため、多少システムが違うケースもあります。
そのため、どこで防犯登録できるか、どのような書類が必要になるかも都道府県で多少の差が。
こちらは埼玉県の防犯協会。
神奈川県。
http://www.kanajibou.jp/index.php
「都道府県名 防犯登録」で検索すれば、手続きや必要書類は出てくるので、確実に調べてから中古自転車を購入しましょう。
特に、「譲渡証明書は発行できない」と言われる場合は、購入を取りやめたほうが無難。
ちゃんと防犯登録の抹消や登録をしておかないと、警察から余計な疑いを掛けられる恐れがあるので、十分注意しましょう。