電動アシスト自転車のバッテリーはどんどん劣化していきますが、劣化が進むと走行距離も減ります。
バッテリーだけを購入しようとすると、4万円くらいかかるため出費は大きい。
中には「再生バッテリー」として劣化したバッテリーを再生するサービスもありますが、果たして安全なのでしょうか?
再生バッテリーの安全性
再生バッテリーを扱う業者はたくさんありますが、口コミを見た限りでは高評価のレビューもあれば、全く再生しなかったという口コミまであるので判断しにくいのが実情です。
もちろん自転車メーカーに「再生バッテリーの安全性」について質問したら、絶対にやめてくれと言われるだけでしょう。
実はアメリカで、リチウムイオンバッテリーの再生を禁ずる法案が提出されたことがあります。
iPhoneなどの電子機器をバラバラに分解することでおなじみの修理業者・iFixitのカイル・ウェインズCEOも、「この法案の恩恵を受けるバッテリー認証会社・Underwriters Laboratoriesの科学者でさえバッテリーの再利用を全面的に禁止することはやり過ぎだと語った」と指摘。加えて、「再利用されたバッテリーが新しいバッテリーよりも危険だという証拠を私は見たことがありません」と述べ、バッテリーの再利用を禁止する法案は間違ったものであると主張しています。
https://gigazine.net/news/20221207-ban-reuse-lithium-ion-batteries-bill/
実際のところ、再生バッテリーの話ではありませんが中国の電動スクーターのバッテリー爆発事故なども報道されたことがありますし、日本の一流メーカーのバッテリーでも発火の危険性があるとしてリコールになった事例もあります。
再生バッテリーについては、危険性があるという意見もあるし、何ら危険性はないとする意見まであるので判断しにくいのが実情です。
一流メーカーの正規品だから必ず安全とも言い切れませんし。
安さor保証
再生バッテリーについては危険性があるとも言い切れませんし、安さはやはり魅力。
ただし、バッテリーについての保証は再生バッテリー会社が独自に設けた期間のみとなります。
一流メーカーの正規品については、危険性が発覚した時点でリコールになるのが通常。
なので保証期間がしっかりしているという点がメリットです。
今時点では危険性があるとまでは言えない気がしますが、安さを取るか、保証の充実度を取るかの違いだと考えたほうがいいのかもしれません。
もちろん自転車メーカーは、再生バッテリーに対し否定的なので自己責任なのはいうまでもなく。