数日前に、都内のラーメン店から高級自転車が盗まれる事件が起こり、その防犯カメラの映像が出ている。
このケースでは無施錠、つまり鍵を掛けずに駐輪していたとなっている。
自転車が盗まれてしまう原因の6割、7割は無施錠と言われている。
盗まれる原因、無施錠
警視庁管内(東京都)のデータでは、盗まれた自転車のうち、57.6%が無施錠だったとなっている。
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/
higai/guard/bicycle_bohan.html
和歌山県のデータでも盗まれた自転車のうち、無施錠だったのは約7割とされており、おおよそ6割、7割の自転車窃盗は鍵を掛けずに駐輪したことが原因となっているのが現状だ。
これは本来、防げるモノ。
鍵を掛けておけば、鍵を切断するか破壊しない限り盗まれることは無い。
ダブルロックでより高い防犯意識を
ママチャリの場合は、馬蹄錠が付いていることがほとんどだが、スポーツ自転車の場合は鍵は別売り。
ワイヤーロックのようなもので、柱や柵などに括りつける、いわば「地球ロック」が基本とされる。
柱や柵に鍵を使って括りつけることで、より盗難リスクを下げることが出来る。
ワイヤーロックの場合、ワイヤーカッターがあれば瞬時に切断できてしまう。
しかし、ワイヤーカッターが無ければ切断できないので、ここで犯人をふるいに掛ける事が出来る。
普段からワイヤーカッターを持ち歩いて盗もうとしている犯人には効果が薄いが、持ってない人に盗まれるリスクは減らすことが出来る。
ワイヤーロックと言えど、多くの人が通行するような場所で切断するのはリスクが伴う。
したがって、人が多いところではワイヤーロックでも一定の抑止力にはなる。
U時ロックや多関節ロック、特殊形状のロックは、普通のワイヤーカッターでは切断できない。
大掛かりな工具がないと切断できないものがほとんど。
自転車の盗難は、返ってこないままになってしまうことも多い。
返ってきたとしても、ボロボロになって戻ってきてしまうこともある。
鍵を掛けるという単純な行動で盗まれるリスクを下げられるのだから、無施錠で駐輪するのはやめたほうがいいだろう。
あとになって後悔しても遅い。
大事な高い自転車であれば、なおさらだ。