ビアンキはイタリアのブランドで、チェレステというエメラルドグリーンのような独特のカラーリングが人気。
今回はエントリーグレードのロードバイク、ヴィアニローネ7について。
3つのニローネ
ヴィアニローネ7という名前は、ビアンキの創業者エドアルド・ビアンキが最初に店舗を出した地名に由来します。
ミラノにある、ニローネ通りの7番地がビアンキの出発点です。
ヴィアニローネ7は、ビアンキ創業の地の名前を由来とし、ビアンキのロードバイクの中でもエントリーグレード、最も買いやすい価格帯に設定されたアルミフレームのロードバイクです。
現在流通しているアルミフレームの基礎を作ったのは、何を隠そうビアンキ。
メガプロという大口径化したアルミフレームは、ビアンキが出発点です。
その後、他社もアルミフレームの大口径化に取り組み、現在のアルミフレームの基礎となっています。
ニローネは、三つの車種があります。
①VIA NIRONE7 105
②VIA NIRONE7 ソラ
③VUA NIRONE7 ALLROAD
1と2はフレームが全く同じ。
違いはパーツだけとなっています。
VIA NIRONE ALLROADについては、ロードバイクではなくグラベルロードという近年注目されている車種になります。
グラベルロードはオフロードも走れるようにフレームを頑丈にしつつ、太いタイヤをセットしているのが特徴。
舗装路だけを走るならロードバイクであるVIA NIRONEのほうが速いですが、グラベルロードのALLROADは太いタイヤで安定感と振動吸収性が優れているため、舗装路でも速さよりも安定感や乗り心地を求める人に向いています。
VIA NIRONE7 105&ソラ
VIA NIRONE7の105とソラは、フレームが全く同じ。
パーツスペックが異なるため価格差があります。
105とかソラというのは、コンポーネントの名称。
105は2×11速のコンポで、ソラは2×9速のコンポになるため、105のほうが上位コンポーネントとなり価格も上。
105 | ソラ | |
フレーム | アルミ | |
フォーク | カーボン | |
コンポ | 105(2×11s) | ソラ(2×9s) |
ホイール | SHIMANO WH-RS100 | ビアンキオリジナルホイール |
タイヤ | VITTORIA ZAFFIRO V 700×25C | |
価格(税別) | 148,000 | 110,000 |
3万8千円の価格差がありますが、これのほとんどはコンポーネントの差。
コンポは上位から順に以下のようになっています。
コンポーネント | 変速数 |
デュラエース | 2×11 |
アルテグラ | |
105 | |
ティアグラ | 2×10 |
ソラ | 2×9 |
クラリス | 2×8 |
上位のコンポーネントのほうがブレーキの効きがよく、変速数が多く、変速がスムーズになっています。
105は最も人気が高いコンポになるため、オススメになるのは105コンポが付いてくる完成車。
VIA NIRONE7はややアップライトなハンドルポジションで、ロングライドを快適にがコンセプト。
レース向きではありませんが、ビアンキのロードバイクの中では最も安価に買えるため人気が高いのが特徴です。
VIA NIRONE7 ALLROAD
VIA NIRONE7 ALLROADはグラベルロードという種類の自転車で、舗装路から未舗装路(オフロード)まで走れるようにするために、フレームを頑丈にしてタイヤを太くしたモデルです。
海外ではグラベルロードのレースも盛んにあり、オフロードから舗装路までを走破するのですが、日本ではグラベルレースはほとんどないのが現状。
荷物を積載しやすいことや、タイヤが太く乗り心地がいいため、スピードよりも乗り心地を求める人であったり、キャンプツーリングしたい人などに向いています。
コンポーネントはシマノGRX400。
GRXはシマノのグラベルロード用コンポーネントですが、ロードコンポでいうとティアグラ相当の油圧ディスクブレーキになっています。
変速数は2×10。
ロードバイクのニローネは25c(25mm)のタイヤになっていますが、ALLROADのニローネは32c(32mm)のタイヤになっているのが特徴。
なお、ロードバイクのニローネには32cタイヤを入れることは出来ません。
人気のチェレステを
ビアンキというとチェレステという独特のカラーリングが人気のブランドです。
職人がミラノの空の色をモチーフにしながら決めていると言われ、毎年微妙にカラーリングが変わりますが、チェレステという方向性は創業以来一貫したブランドのアイデンティティです。
人気が高い上に、今はコロナ情勢下で世界中で自転車需要が高まっていることがあり、注文しても納期が遅れる可能性が高いので欲しい方はお早めに。
毎年品切れが続出するのがビアンキの人気ぶりを象徴しています。