ママチャリがパンクした時、パッチを貼って修理することが一般的。
中にはパッチ修理した箇所が、再度パンクすることもある。
そんなときに、古いパッチの上からさらにパッチを貼って修理しようとする人もいるが、これはNGだ。
パッチ修理の場所の再パンク
パンクした後に調べてみて、再度パンクした場所が以前にパッチを貼っている場所の場合。
古いパッチを除去して、さらにパッチ修理を行うことも出来なくは無い。
ただし、ゴム糊の性質上、以前パッチ修理した箇所は新しいパッチの貼りつきが弱くなることがある。
パッチを貼るときにはヤスリでチューブを削ってから貼るのだが、その段階でチューブ自体も弱くなる。
そのため、新しいチューブに交換してしまったほうが確実だ。
古いパッチがはがれていないにも関わらず、その箇所から空気が漏れている場合。
古いパッチの中が大きく裂けていることもある。
パッチの上からパッチを貼るのも、NGと言える。
パッチ修理をしたあと、チューブに空気を入れて膨らませてみると分かることだが、パッチ修理した箇所は他の部分と比べて伸縮性がやや落ちる。
チューブ全体が均一に膨らまないのだが、さらに追いパッチしてある場所はより伸縮性が乏しくなるため、パンクしやすくなることがあるのだ。
また、古いパッチの上から新しいパッチを貼り付けても、定着性が悪いことも多く、それでいて空気漏れを防ぎにくい。
古いパッチの上から新しいパッチを貼ることも避けるべきだろう。
結果として修理費が高くなることも
一般的に、パッチ修理とチューブ交換であれば、チューブ交換のほうが高くなる。
少しでも安いほうが嬉しいともいえるが、無理にパッチ修理して数日で再度パンクした場合、結局チューブ交換せざるをえなくなる。
最初にチューブ交換していれば、チューブ代+チューブ交換工賃で済んでいる。
無理にパッチ修理してすぐにパンクした場合、パッチ修理の工賃+チューブ代+チューブ交換工賃となる。
一見するとパッチ修理のほうが安く収まりそうだが、トータルで見れば無理にパッチ修理をするよりも、チューブ交換しておいたほうが安くなることも多いのだ。
多くの自転車店ではこれを理解しているので、お客さんにもそのことを伝える。
「パッチ修理も出来なくは無いが、すぐにパンクする恐れがあるので、チューブ交換したほうがいい」などと説明する。
これは修理店が儲けを出すために言っているのではなく、トータルとしてみればこのほうが安上がりになる可能性が高いから説明しているのだ。
素人目にはパッチ修理で安上がりのほうが嬉しいと思うかもしれないが、実はそうではないことも多い。
自転車店の提案どおりにしておいたほうが、結果的に安上がりになることも多い。