何でもかんでもパンク修理する店と、とにかくチューブ交換を促す店。

ママチャリがパンクしてしまったときに、自分で直す人は少数派。
多くの人は自転車店に持って行って修理してもらうか、出張の自転車修理店を呼んで直してもらうことになります。

インターネット上の口コミを見ていると、パンク修理の際のトラブルをよく見かけます。

修理してくれない店

自転車がパンクしてしまったときには、修理方法は大きく分けて二種類の方法があります。

①パッチを貼ってチューブの穴を塞ぐ方法
②チューブを新品に交換してしまう方法(タイヤ交換も入る場合あり)

一般的には①のほうが安くなります。
参考までに大手自転車店の「サイクルベースあさひ」さんの工賃表をみてみます。

修理内容 工賃
パッチ修理 1050円(一箇所)
前輪チューブ交換 1500円~
後輪チューブ交換 2500円~

このように工賃だけをみてもチューブ交換のほうが高くなります。
あさひさんの場合、工賃のほかにチューブ代(部品代)も掛かるはずですので、さらに価格差は開きます。

お客さんの希望として、チューブ交換しなくてもパッチ修理で終わらせて欲しいとお願いするケースもあるようです。
また、チューブを新調してからまだ半年も経っていないから、チューブ交換になるのはおかしいと文句をつけることも。

実際のところですが、パッチ修理で何とかなるか、チューブ交換が必要になるかは自転車店の考え方次第でもあります。
しかし、明らかにパッチ修理ではすぐにパンクが再発するだろうと思われるケースもあるため、自転車店も根拠が無くチューブ交換するわけではありません。

お客さんの希望がパッチ修理であっても、希望通りにすればすぐにパンクすることが想定される場合には、チューブ交換したほうがお客さんのためにもなります。

すぐにパンクしてしまった場合、結局チューブ交換になるわけですので、最初からチューブ交換してしまったほうが安上がりなことには間違いありません。

目先の利益を追っているからチューブ交換しているわけではないことがほとんどです。

何でもかんでもパッチ修理したがる店

逆に、通常であればチューブ交換が必要になるケースでも、何でもかんでもパッチ修理を試みようとする修理店もあるようです。
この場合には、すぐにパンクしてしまうリスクがありますが、すぐにパンクしてしまってもまた工賃を取れるため、利益優先になってしまうケースも。

こういうケースでは、最初にお願いした修理店に納得行かずに、違う自転車店に持ち込んで見てもらう人も多いようです。

口コミは気にしない

このようにインターネット社会が進んでいますので、自転車修理店についても口コミ評価を見ることが出来ます。

口コミ評価については、店舗を持つ自転車店と、出張専門の修理店では分けて考えたほうがいい。

理由は簡単です。
一般的に店舗を構える自転車店に修理を持ち込んだ場合、その場で修理するため、顧客の個人情報は店舗側には伝わりません。
しかし出張形式の自転車修理店の場合には、顧客の家に行って修理することが基本ですので、電話番号や住所などを修理店側に伝えることになります。

人間、個人情報を握られているところに、悪いことをなかなか書けないものです。
実際に酷いサービスであったことをインターネット上に書くと、出張形式の修理店の場合、どの顧客が書いたのか容易に特定できます。
そのため、悪いことはなかなか書けない状態になってしまい、いい口コミだけが並ぶことが多い。

一方、店舗を構える自転車店の場合は、顧客情報を知らない上に、一日に扱う顧客数も出張修理店よりも多くなります。
言い方は悪いですが、顧客は安心して悪い口コミを書ける結果にもなる。

そのため、出張自転車修理店の口コミ評価は、あてにならないこともあります。
実際に酷いサービスを受けて文句を言いたくても、家も電話番号も握られているので、なかなか悪いことは書けないものです。

きちんとその場で確認を

ちゃんとしている自転車修理店であれば、顧客の前でパンクの状態を調べて、パッチ修理で大丈夫なのか、チューブ交換が必要になるかを説明してくれます。
なぜチューブ交換が必要になるかも含め説明してくれますので、決して利益優先で高いほうを勧めているというわけではありません。

むしろ気をつけないといけないのは、不在時に修理してくれる出張修理店。
本来であればパッチ修理ではなくチューブ交換が必要なのにもかかわらず、パッチ修理をして、すぐにパンクすることを予見しているケースもある。
なのでちゃんとしている修理店の場合、お客さんが不在のときは修理できないとしています。

お客さんの目の前で、どのような不具合が出ていて、どう修理するかを説明しないと後からトラブルになることを知っているからです。

不在のときに修理してくれるというのは一見すると有難いサービスかもしれませんが、実はボッタクリに遭う可能性も秘めている上に、本来修理して欲しいところではないところを自己満足で修理されてしまう恐れもある。
お客さんも自衛策として、修理の時には立ち会うことが必要です。


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