通販サイトをみていると、自転車チューブの不良品報告がかなり出ています。
本当にそれ、不良品??
チューブの製造不良なんて、ほとんど見かけないのが現実ですよ。
本当に不良品なのか?
自転車にチューブをセットするには、それなりに気をつけないといけないポイントがあります。
初心者がやりがちなミスは、タイヤレバーを使ってタイヤを嵌めてしまうこと。
タイヤレバーは、タイヤを外すときに使う道具。
嵌めるときにも使えますが、チューブを傷つけてしまう原因になるので、プロは使いません。
素手で嵌めるほうが楽ですし。
次に多いミスが、タイヤの縁でチューブを噛んでしまうこと。
水道ホースの一部を踏んでいるような状態になりますが、このタイプのミスで起こるパンクは、大きな破裂音を伴うことが一般的。
そのほか、ホイール内のリムテープが劣化していることによるパンクもあります。
このタイプのパンクは、どれだけ上手にチューブ交換しても、ホイール内部がおかしいのですぐにパンクします。
タイヤ内に異物が残っているのを見逃していても、すぐにパンクしますね。
チューブの初期不良なんて、数年に一回あるかないかのレベルに過ぎません。
ありがちなミス
例を挙げてみます。
チューブ交換して空気を入れたら、パーン!と大きな音がしてパンクした。
このタイプのパンクは、タイヤの縁でチューブを噛んでいることが原因。
つまり初期不良ではなく、単なる装着ミス。
作業者の腕が悪いだけの話です。
チューブを5本買ってきたが、どれを入れてもすぐにパンクする。
5本連続で欠陥品でした。
このタイプのパンクは、タイヤ内に異物が残っているか、リムテープの劣化があるか、作業者の腕が悪いかのどれかです。
チューブのせいにしてはいけません。
こういう事例って多いんですよ。
ほぼ全部、作業者の見逃しか、作業ミスのどちらかです。
初期不良のチューブなんてほとんどありません。
自転車店でも
素人さんが作業ミスしたり、見逃しするのはよくあること。
とはいっても、プロであるはずの自転車店でもチューブの初期不良だと説明するケースもあるようです。
実際のところ、チューブの初期不良なんてほとんどありません。
単なる言い訳ですが、素人さんが気をつけるべきなのは、まずタイヤレバーを使って嵌めないこと。
タイヤレバーは、タイヤを外すための道具。
嵌めるときには使いません。
パンクしてチューブ交換する前には、パンクの原因となる異物をしっかり確かめること。
タイヤの表面と裏面を、触って見ることが大切。
異物が見つからない場合は、パンクしたチューブに空気を入れてみて、パンク穴がどこにあるのかを探します。
穴がタイヤ側にあるのか、ホイール側(リム側)にあるのかを確認します。
リム側にあれば、リムテープの劣化を疑います。
破裂音を伴うパンクの場合は、チューブ交換時にタイヤでチューブを噛んでいます。
これは作業ミスなので、きちんとした作業を覚えることが大切。