シマノ、パーツグレードアップ交換時の互換性の話。一定の法則があるよ。

ロードバイクに乗っている人にとっては、パーツをグレードアップしてより快適に走ることは一般的。
シマノの場合、パーツの互換性には一定の法則があります。

同じ世代・同じ変速段数は互換性がある

シマノの場合、同じ世代のコンポーネント、同じ変速段数のコンポーネントであれば基本的に互換性があります。

現行のコンポーネントで言うと、トップグレードのデュラエース(R9200)とアルテグラ(R8100)は12速。
これは同じ時期に発表されたコンポーネントなので、同じ世代になり、両者をミックスさせても問題なく使えます。

シマノの11速コンポーネントというと、デュラエースから105まで3つのグレードがあります。

デュラエース アルテグラ 105
新11速 R9100 R8000 R7000
旧11速 9000 6800 5800

 

新11速コンポーネントのデュラエース(R9100)、アルテグラ(R8000)、105(R7000)の中は完全互換なので、ミックスさせても問題ない。
ところが、旧11速世代のデュラエース(9000)と新11速世代のデュラエース(R9100)の間では、一部互換性がないパーツがあり、完全にミックスさせることは出来ません。


具体的には、クランクとフロントディレイラーです。
新11速世代になって、クランクのギアの歯がややオフセットされた関係上、新11速クランクと旧11速フロントディレイラーでは互換性がないことになっています。
このような細かいところについては、シマノの公式HPで確認するしかありません。

現行の10速コンポーネントは、4700系ティアグラのみ。
その昔には、デュラエース~105も10速だった時代がありました。

デュラエース アルテグラ 105 ティアグラ
現行10速コンポ 4700
旧10速コンポ 7900など 6700など 5700など 4600など

 

現行の4700ティアグラと、旧10速のコンポはほとんどが互換性がありません。
チェーンすら別物で、4700ティアグラはMTB用のチェーンを使用するように指定されています。


旧10速のデュラエース(7900)、アルテグラ(6700)、105(5700)、ティアグラ(4600)は、上のMTB用チェーンは使えません。
旧10速のアルテグラのチェーンかティアグラのチェーンを使うことになっています。



BBとブレーキキャリパーは互換性がある

ボトムブラケット(BB)とブレーキキャリパーについては、世代や変速段数に関わらずミックスさせることが可能。
変速部分が8速のクラリスでも、ブレーキキャリパーだけ105にしても問題ありません。
下位グレードのブレーキキャリパーは効きが悪く、安全性のためにブレーキキャリパーだけいいものにする人も多い。

ただし古いコンポーネントの場合に、最近のブレーキキャリパーとブレーキレバーの互換性がないものもあるので注意が必要です。


変速段数が合わないパーツは危険

8速のクラリスを使っていながらも、クランクだけを11速用105に変えてしまう人もいます。
残念ながら、クランクも8速用と11速用では設計が異なるため、使えるように見えてチェーン落ちしやすくなるなど危険性があるため、すべきではありません。

コンポーネントの互換性はわかりづらい面もあるため、わからない時は自転車店に聞いて自転車店で交換してもらったほうが確実です。

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