スプロケットというのは後輪についているギアの部分です。
ロードバイクを買えばスプロケットは標準装備されていますが、走り慣れてきたらスプロケットを変えてみることをお勧めします。
スプロケットの歯数
スプロケットは、このように数字で表記するのが一般的。
11-28T(11s)
スプロケットの数字は、数字が小さいほうが重いギア、数字が大きいほうが軽いギア。
11-28T(11s)となっている場合、一番思うギアは11の歯数があり、一番軽いギアは28の歯数がある。
それでいて11速用ですよという意味になります。
11速スプロケット(105グレード)を見てみます。
・11-12-13-14-15-17-19-21-23-25-28T
・11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30T
・11-12-13-14-16-18-20-22-25-28-32T
・12-13-14-15-16-17-18-19-21-23-25T
・11-13-15-17-19-21-23-25-27-30-34T
・14-15-16-17-18-19-20-21-23-25-28T(アルテグラグレード)
105グレードの11速スプロケットは5種類。
一番ワイドなギアは、11-34T。
逆に12-25Tというスプロケットがありますが、トップギアが12Tからなので一番重いギアではほかのギアよりも軽くなっているものの、ローギアは25Tまでしかない。
つまり、12T~25Tまでの間が詰まっているギアなので、登り坂には向かないものの、平坦では微妙な調整がしやすいギアと言えます。
11-34Tになるとギアが飛び飛びになっているのが見て取れるでしょう。
14-28Tというギアはジュニアスプロケットと呼ばれ、ジュニア選手がレースに出るときに使うもの。
ジュニア選手はまだ体が出来上がっていないため、重いギアを使うことで体を痛める懸念があります。
そのため、ジュニア選手は重いギアが禁止されているため、14-28Tというギアもあるのですが、大人でも重いギアを使わない人に好評。
普段使っているギアを把握する
ロードバイクを買ってしばらく乗っているうちに、よく使うギア、登りで必要なギア、使っていないギアを確認するのがオススメ。
普段から登り坂では32Tを使っている人は、11-28Tのスプロケットにしてしまうと登りがきつくなります。
まずは登り坂で必要なギアを確認することが大切。
次に、普段から常用するギアの位置も見ておきます。
チェーンが前後でまっすぐになっているときに最も駆動効率が良く、斜めになればなるほど駆動効率は落ちる。
普段から21Tをよく使うという人であれば、
・11-12-13-14-15-17-19-21-23-25-28T
・11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30T
・11-12-13-14-16-18-20-22-25-28-32T
・12-13-14-15-16-17-18-19-21-23-25T
・11-13-15-17-19-21-23-25-27-30-34T
・14-15-16-17-18-19-20-21-23-25-28T
チェーンラインはまっすぐのほうが効率がいいため、12-25Tを使うと斜めになりがち。
逆に11-34Tにするとチェーンラインはまっすぐに近づきます。
よく使うギア、登りで必要なギアを見極めて、スプロケットを最適化するとより走りやすくなるので、スプロケットの歯数を変えるカスタムがお勧めです。
ただし、ローギアが32T、34Tのものを使うときには、リアディレイラーをロングケージ(GS)に変えないといけませんし、チェーンの長さが足りなくなることもあります。
分からない方はショップで聞いてみましょう。