自転車に空気を入れるバルブにはプラスチックのキャップがついています。
このキャップ、無くしてしまうことがありますが、無くしたときには買ったほうがよいのでしょうか?
キャップの役割
このキャップには大きく分けて3つの役割があります。
①異物が入るのを防ぐ
②バルブ先端の保護
③チューブのゴムの保護
さて、①と②はなんとなくわかると思いますが、③チューブのゴムの保護について。
自転車のチューブは新品状態で販売されているときには、このように折り畳まれています。
バルブ先端は金属で出来ていますから、キャップをかぶせておかないとゴムと金属が擦れてしまい、輸送や保管段階でチューブに穴が開く原因になってしまう。
チューブに穴が開くことを防ぐためにはキャップをかぶせておく必要があるため、新品チューブには必ずキャップがついています。
さてここからが問題。
新品状態で保管するときにはキャップが必要ですが、走行中にはキャップが必要でしょうか?
ママチャリとスポーツ自転車の違い
ママチャリの場合は「英式バルブ」になっています。
英式バルブの場合、構造上キャップをかぶせておかないとゴミが入りやすくなり、水分の混入により虫ゴムを劣化させてしまうためキャップは必須。
では、ロードバイクやクロスバイクの場合はどうでしょうか?
ロードバイクやクロスバイクでは「仏式バルブ」が採用されています。
仏式バルブの場合、構造的に異物混入リスクが無いためキャップは無くても構いません。
ただし、バルブ先端に小石が当たると曲がってしまうことがあるため、キャップをかぶせて保護する人もいます。
バルブ先端に小石が当たる確率はとんでもなく低いので、考え方次第では無くても問題はありませんが、外したところで軽量化にもなりません。
なのでなんとなくつけたままにする人の方が多いようです。
キャップを無くしたら買うべき?
以上の話を踏まえると、こうなります。
キャップを無くしたら買うべき?
ママチャリ | ロードバイクやクロスバイク |
必ずキャップはつけるべき | 無くても問題はないので好きにすればいい |
スポーツ自転車の場合には、オシャレ目的でアルミ製バルブキャップにする人もいます。
唯一注意点としては、英式用バルブキャップと仏式用バルブキャップはサイズが違う点。
ママチャリなら「英式用」、ロードバイクやクロスバイクなら「仏式用」で探せばいいでしょう。