ロードバイク・クロスバイクは専門店で修理するのが無難。

近年出張形態の自転車修理店が増えている。
多くはママチャリのパンク修理を専門にするところだが、ママチャリとスポーツ自転車は構造が違うため、ママチャリ専門店はスポーツ自転車を取り扱わないところも多い。
逆に、ロードバイク専門店は、ママチャリの修理を一切しないところもある。

ロードバイクやクロスバイクの特殊性

ロードバイクやクロスバイクはスポーツ自転車のカテゴリになるが、ママチャリとは構造が異なるところが多い。
特にロードバイクの場合、専用工具がないと修理できないブランドも存在する。
同じロードバイクであっても、特殊な構造を持っているケースもよくあることだ。

ママチャリはそういった心配が少なく、ママチャリであればどこのメーカーのものでもほぼ同じ構造になっている。

ロードバイクの場合は、フレームやパーツ類がカーボン製であることも多い。
ママチャリの場合、多くのフレームは鉄で頑丈な上に、パーツ類にカーボン製品が用いられることはまずない。

カーボン製品の場合、ボルトを締めすぎるだけでも壊れるリスクがあるので、やはりロードバイク専門店で修理したほうが確実と言える。

BB(ボトムブラケット)と呼ばれる、左右のペダルを結ぶパーツがあるが、ママチャリの場合はフレームにねじ込む形式が多い。
そのため、フレーム側にもネジ切りが付いている。

ロードバイクの場合、ネジ切りがなく圧入するタイプもあり、扱いになれていない自転車修理店にはなかなか難しい。
やはりロードバイクやクロスバイクは、専門店に修理をお願いするのがいい。

出張修理店の場合

自転車の出張修理を謳っているところの中には、ロードバイクは扱わないと明記しているところもある。
逆に、ロードバイク専門店の中にも出張に対応しているところもある。

例えば、ロードバイクに乗っていてパンクした場合、一般的にはパッチ修理ではなくチューブ交換を行う。

これは理由があり、ロードバイク用の細いチューブにパッチ修理が困難であることや、ロードバイクはママチャリよりもはるかに高い空気圧で乗るため、パッチ修理では高圧に耐え切れない可能性が高いからだ。

ロードバイクに乗る人のほとんどは、サイクリング中にパンクした場合、手持ちのチューブに自力で交換する。
そのため、簡易型の空気入れも持っていくことが当たり前だ。


自力でタイヤを外して、自力でチューブ交換するのがお約束。

ママチャリと異なりロードバイクは工具なしでも車輪を外すことができる構造なため、チューブ交換も特に難しいことではない。

専門店が無難

ママチャリについてはママチャリ専門店が確実だし、ロードバイクやクロスバイクの場合は、やはりスポーツ自転車の専門店に修理を依頼することが無難。
同じように見える自転車店でも、専門分野は異なる。

ピストバイクという、競輪で使うような固定ギアの自転車を専門で扱うショップもあれば、マウンテンバイクに強いショップもある。
自転車だから何でも見てくれるというわけではなく、それぞれの自転車店に専門性があると考えたほうがいいだろう。

それこそママチャリしか扱っていない自転車店の場合、ロードバイク用のチューブは在庫を置いていないこともある。
何事も細分化、専門性が進んでいる時代なので、それぞれの自転車にあった修理店を探すことが大切だ。

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